2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。
インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます
第20回目の配信( 2023年2月20日)をしました!
前回は子育ての悩みについてお伺いしてきましたが、世代を問わずお母さんの悩みは尽きないかと思います。
Q:千明さんも3人のお子さんのお母さんですが、どんな心持ちでお子さんと接してらっしゃるんですか?
A:心持ちの理想は、”穏やかに”ですが、実際は”犬も歩けば棒に当たる”のように、日々、トラブルはつきものです。
特に男の子がいると、予想もしない動きがあったりして、”なんでホースの水出しっぱにしちゃったかな?””今冬だけどすごいな”と思ってます。
Q:どのように”心を穏やか”にしていますか?
A:実際のところは心を穏やかにできないです。
もちろん上手に子育てされている方もいらっしゃいますが、理想と現実のギャップの差がありすぎて、”なんでこんなことしちゃうんだろう?”と思う時もあります。
私も保育園の先生や学校の先生から、「お子さん大丈夫ですか?」と言われた時は、さらに不安が募っていつもドキドキしてます。
しかし悩んで何もできない状態だと結局解決にもならないし、お母さんの不安は態度に現れて、子どもはお母さんの感情を感じ取ります。
お母さんの不安がお子さんに伝わって、さらに問題行動になることもあり、”なんでこういうことしちゃうの?”と怒りに繋がったりもすると思います。
そこから腹痛や頭痛など、身体的な症状にも繋がったりします。
だからこそ、お母さんは良い形で不安をやわらげていった方がいいです。
Q:イライラした時は、どんなことを心掛けたらいいですか?
A:心配や不安になったら、一度深呼吸をしたり、一旦その場を離れて自分自身の心の中にスペースをあけるようにしましょう。
それでも怒ってる時は冷静に判断できないこともあります。
今は不安解消のために手軽にスマホで検索できてしまいます。
そこで得た情報で問題が解決すればラッキーだと思いますが、便利な世の中だからこそ情報がありすぎて”結局どうしたらいいんだろう?”と迷っちゃうこともあり、さらに混乱に陥りやすいと思います。
ただ、十人十色という言葉があるように、ネットにはいろんな人の考え方があり、いろんな育児の情報があります。
同じ親から生まれた兄弟も三者三様、多様性もあり、千差万別です。
育児情報に当てはまる子供もいれば、そうでない子供もいますので、ネットから得た情報は他の方の子育ての経験で、今まで自分になかったアイディア、考え方なんだなと思って参考にする程度にしてください。
”だったら結局どうやって解決すればいいんだ?”となりますが、”この子はこれがいいかも”という自分の直感も大事にしていってほしいです。
具体的には、”これはお互いに一度離れた方がいいんだろうな”というタイプの子もいれば、逆に離れると不安が強くなる子もいて、
どうしても離れられないなら向き合う時間をとり、話さなくてもいいので肩や背中をさすってあげて、”とにかく大丈夫だよ”と伝えていくパターンもあります。
その子の状況や成長、発達過程に合わせて対応するようにしてください。
このようにある程度、直感でもいいんじゃないかなと思えば不安も少しは軽くなりませんか?
やはりその子のことを一番知っているのはお母さん自身なので、自分がその子の専門家、スペシャリストなので自信を持ってほしいです。
スペシャリストになれば、自分自身の感情の揺れ動きもわかるようになり、ホルモンバランスが崩れてどうしようもないときは、自分が良くないと思ってる方向に目がいきやすくなっているなとわかってくると思います。
そんな時は、例えば東洋医学に、白と黒の2色の勾玉みたいな図があるんですが、あれをよく見ると、白と黒の2色だけで分かれてはいますが、白と黒が大体半々に混ざり合いながら、
白が陽、黒が陰だとすると、白の陽の中に、黒丸で陰がある、黒の陰の中にも白丸で陽があるという、結局は全部がその1色ではない、つまり100%じゃないよってことを意味してると思ってます。
このように子育てもこれが完璧と思ってたら、どんでん返しがあったりするかもしれないし、不安でどうしようって思っても、その不安は逆にいいことなんだということにも繋がるんだなと、勾玉の図から思います。
なので子育てには結局正解がない。
ネットの情報はたくさんあるけれど、子育てに正解はないから、自分の直感を信じて欲しいです。
今悩んでるお母さんたちも、人間だから常に悩みはある。
だったら割り切って、もしかしたら光があると思っていて欲しいと思います。
親というのは、いくつになっても子供への悩みは尽きないものです。
全然小さな悩みだったとしても、それは子育ての醍醐味だと明るく考えつつ、情報収集をし過ぎないようにしていってください。
今、目の前の我が子のできてる部分をたくさん見てあげて、褒めてあげて愛してあげてください。
そして抱きしめてあげてください。
Q:お母さん自身も感情を一旦落ち着かせるために、体に触るとかは効果ありますか?
A:自分を落ち着かせるのであれば、自分自身の体を触ったり、子供を落ち着かせるために肩をトントンってしてあげる時に、自分もそのリズムで呼吸を整えていくことも大事だと思います。
「一旦落ち着こうか」って言いながら、自分自身にも言い聞かせ、お互いの呼吸を合わせることで安心感に繋がったりします。
触れ合うことで仲直りしてなくてもよしよしと「1回ここはもうおしまいにしよう」って触ってあげてください。
まとめ
コロナ禍の中の不安に加え、子育ての悩みも尽きないと思いますが、時間が解決することもあるので、とりあえず形から入ることも大事です。
考えすぎて余裕がなくなることもありますが、少し時間がある時に自分がどうやってこの子のスペシャリストになっていくのか考えて、自信をつけていきましょう。
悩んでもいいんです。
悩みがあるから光があります。
悩んだ先に親子で成長できるんだなと自分自身を磨いていると思っておくと、次に感情的になった時の対処が違ってきます。