【歯が生える前からできる】赤ちゃんの歯磨き嫌いを防ぐ!タッチケアのすすめ

【歯が生える前からできる】赤ちゃんの歯磨き嫌いを防ぐ!タッチケアのすすめ

はじめに

6月4日は「虫歯予防デー」。

この季節になると、「そろそろ赤ちゃんの歯磨きを始めた方がいいのかな?」と考え始める親御さんも多いのではないでしょうか。

でも実際は、「いつから始めればいいの?」「歯ブラシを嫌がってしまって…」と、不安や戸惑いもたくさんあるものですよね。

そんな時こそ、焦らずに。

今日は、赤ちゃんとの“ふれあい”を大切にしながら歯磨き習慣を育てるタッチケアについてお話ししたいと思います。

歯磨きは、生える前から始まっています

赤ちゃんの歯は、だいたい生後5〜6ヶ月頃から生え始めます。もちろん個人差がありますので、「うちの子まだかな…」と心配せず、ゆったり見守ってくださいね。

実はこの歯が生える前の時期こそが、「歯磨きの準備期間」としてとても大切なのです。

赤ちゃんは、口のまわりがとても敏感。

だからいきなり歯ブラシを口の中に入れると、「イヤ!なにこれ!」と驚いてしまいます。

そこで、“お口に触れられること”に慣れてもらうことから始めていきましょう。

それが、私たちが大切にしている“タッチケア”です。

タッチケアで“お口に触れられる”楽しさを育てる

では実際に、どんなことをすればよいのでしょうか?

赤ちゃんが生後2ヶ月ごろから、こんなふれあいを取り入れてみてください。

※ブログの最後に、実際のやり方を動画でご覧いただけるYouTubeリンクをご紹介しています。

よろしければ、最後まで読み進めてからチェックしてみてくださいね。

◆ むにゅ〜タッチでリラックス

ママの手のひら全体で、赤ちゃんのほっぺを「むにゅ〜っ」とやさしく包み込むように触れます。

これはタッチケアの基本中の基本。

赤ちゃんにとって「なんだか気持ちいいな」「ママの手ってあったかいな」と感じる大切な第一歩になります。

◆ 口角・ほっぺで遊ぼう

赤ちゃんが3〜4ヶ月頃になったら、口角や頬のあたりを指先でトントンしたり、軽くなでてみましょう。

まるで“お口の体操”のように、遊びの延長でやってあげると、赤ちゃんもキャッキャと笑顔になります。

「上がり目〜、下がり目〜♪」のように、

「お口ぐる〜ん♪」「ほっぺ、ぷにっ♪」と声をかけながら、表情の変化を楽しむのもおすすめです。

◆ ピースでやさしくマッサージ

ママの指をピースサインにして、横向きに。

その2本の指で、赤ちゃんの上唇と鼻の間(上顎の真ん中)と、下唇の下あたりを、そっと挟むようにして左右にやさしく引っ張ります。

まるで“ギャルピース”みたいですね(笑)

この動きでお口まわりの筋肉がほぐれて、後の歯磨きがとってもスムーズになりますよ。

◆ 顎ラインをす〜っと撫で上げて

最後に、両手で赤ちゃんの顎先から耳にかけて、やさしく撫で上げてみましょう。

これは大人のフェイスマッサージのような感覚。赤ちゃんにとっても気持ちよくて、リラックス効果抜群です。

「なんだなんだ?」と不思議な表情をしながらも、心地よさを感じてくれるはずです。

歯磨きは、親子の“安心の時間”に

歯磨きは、つい「しつけ」や「やらなきゃ」に気持ちが向きがちです。

でも、私はぜひ“親子のふれあい時間”として捉えてほしいなと思っています。

たとえば…

ママがあぐらをかいて、そのお膝の上に赤ちゃんをゴロンと寝かせて、
やさしく「シュッシュッシュッ」と歯を磨いてあげる。

この時、赤ちゃんはママのぬくもりに包まれて、とても安心します。

実はこの安心感は、「オキシトシン」という“幸せホルモン”の分泌にもつながります。

1日2回の歯磨きが、親子の心を結ぶ大切な時間になる。

それってとても素敵なことだと思いませんか?

そして実は、小学生になっても…

お膝で仕上げ磨き、意外と喜びます(笑)うちの次男坊も、ほんとは嬉しそうにしていたりしますよ。

大人にもおすすめの「口まわりケア」

今回ご紹介したタッチケア、実は大人にも効果があります。

お口のまわりには「口輪筋」といって、表情をつくる筋肉があります。

ここをやさしくマッサージしてあげると、ほうれい線の予防にもなりますし、唾液の分泌が促されて健康にも◎

さらに、鼻の下あたりにはツボも多くあって、私は花粉症の時期なんかも、鼻がスッと通る感覚があるんです。

赤ちゃんと一緒に。

そして、自分自身のセルフケアとしても。ぜひ気軽に楽しんでみてくださいね。

おわりに〜ふれあいから始まる“思える力”〜

歯磨きを「しなきゃ」ではなく、「一緒に楽しもう」へ。

大切なのは、赤ちゃんの“思える力”を育ててあげること

「ママに触られるのって気持ちいいな」「お口に触られるの、へっちゃらだよ」

そんな気持ちを、日々のふれあいの中で育てていけたら、歯磨きも自然に楽しくなっていきます。

もし赤ちゃんが嫌がったら、無理に続けず、そっとやめてあげてくださいね。

大切なのは、赤ちゃんのペースに合わせること。

タッチケアは、赤ちゃんの心と身体をそっと整えてくれる魔法のような時間です。

ぜひ今日から、ほんの少しずつでも始めてみませんか♪

タッチケアってどうやるの?実演付きYouTubeでやさしく解説中

文章だけでは伝わりにくい「タッチの強さ」や「手の動かし方」、「声かけのタイミング」など、実際に見てみたいと感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方のために、今回の内容とあわせて YouTubeでも分かりやすく解説しています。

赤ちゃんへのタッチケアが、より身近に、より楽しく感じられるように。実際の動きを見ながら、一緒に練習してみてくださいね!

この記事を書いた人

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ちあきまる(こもり ちあき)

子育てアドバイザー。3児の母、元特別支援学校教諭、現在は小児科クリニック事務長、タッチケア講師、7つの習慣実践会認定ファシリテーターとして活動中!愛と勇気、継続力を大切にしています。「タッチケア」と「愛」で子育て&夫婦関係をもっとハッピーに!子育て、夫婦関係のコツを毎日XやPodcastで発信中。毎日の育児を充実させていきましょう。

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