はじめに
こんにちは。ちあきまるです。
私は、「7つの習慣」実践会の認定ファシリテーターとして、読書会やワークショップを通じて、多くの方が「7つの習慣」を日常生活に取り入れられるようサポートしています。
今日は、大好きなシスター渡辺和子さんの著書から感じた気づきと、それが『7つの習慣』とどのように深くつながっているのか—そんなお話をしたいと思います。
テーマは「愛」。
そして、その愛を“行動”としてどう育てていくかということです。
心に響いた言葉との出会い──渡辺和子さんの本から
ある日、本屋さんでふと目に入った一冊の本。著者はシスター渡辺和子さん。
ページをめくると、どの言葉も優しく、深く、心の奥にまっすぐ届いてきて…気づけば、その世界に惹き込まれていました。
その中で特に印象的だったのが、著書『目に見えないけれど大切なもの』に書かれていた、こんな一節です。
「自動ドアが人間から奪ったもの」
今では当たり前となった自動ドア。けれど昔は、ドアを開けた後、後ろにいる人のために少し手を添えて待ってあげる、そんな場面が日常にありました。
でも今は、自分だけ通ればそれで終わり。
誰かを思いやる、その小さな気遣いが、テクノロジーとともに少しずつ失われているのではないか…と渡辺さんは語ります。
確かに、と思いました。便利さの裏で、人と人との「心のつながり」が薄くなっているように感じる今だからこそ、改めて大切にしたい問いかけでした。
『7つの習慣』と重なる気づき〜「愛は動詞なのです」〜
この言葉を読んで、私の頭に浮かんだのが『7つの習慣』のあるシーンです。
ある男性が「もう妻への愛がない」と相談したとき、著者スティーブン・R・コヴィー博士はこう答えます。
「愛してください。愛は“動詞”なのです。」
つまり、「気持ちがあるから愛する」のではなく、「行動するから愛が生まれる」ということ。
愛は感情ではなく、まずは“してみる”もの。
行動こそが、愛の始まりなのです。
この言葉に、私は深くうなずきました。
渡辺和子さんの「思いやりを持つこと」、そしてコヴィー博士の「愛は行動である」という教え。
一見別々の話のようですが、実は根っこではしっかりとつながっているのです。
愛の反対は“無関心”〜行動しなければ始まらない〜
渡辺和子さんは、「愛の反対は憎しみではなく、無関心」だとも語っています。
誰かのことを気にかける、声をかける、手を差しのべる。
それは特別なことではなく、日常の中で私たちができる小さな“愛の行動”です。
でも今は、「それぞれが自分のことをやればいい」「自分のことで精一杯」という空気が強くなりつつあります。
それはある意味で自然なことかもしれません。でも、そこに少しの関心を持つだけで、世界はぐっと変わるのです。
たとえば、夫婦やパートナーの関係でも…
「どうして私にはやってくれないの?」
「なんでわかってくれないの?」
と不満を抱くよりも、
「今日もご飯作ってくれてありがとう」
「子どもと遊んでくれて助かったよ」
と一言伝える。これも、愛を“動詞”として表現することです。
「関心を持つ」ことから、すべては始まる
私たちはつい、相手を変えようとしたり、愛されることを待ってしまいます。
でも、先に行動を起こすのはいつも“自分”です。
相手に関心を持つ。
相手の頑張りを「ありがとう」と伝える。
小さなことでも、心が動くのはそこからです。
そして、行動が変われば、相手のアンテナも立ちます。
いつの間にか、関係性が少しずつ変わっていくのです。
まとめ〜「ありがとう」を今日、伝えてみませんか?〜
「愛は動詞なのです。」
この言葉を胸に、今日からできることを一つやってみませんか?
誰かのことを思い出して、感謝を伝えてみる。
そっと寄り添う言葉をかけてみる。
小さな“行動”から、愛は育まれていきます。
もし今、誰かとの関係に悩んでいたり、自分の中に閉じこもってしまいそうなときは、どうか思い出してください。
「行動すること(言葉で伝える)」が、変化の第一歩になるのです。
📚 おすすめの本
- 『目に見えないけれど大切なもの』/渡辺和子 著 やさしくて、でも深く考えさせられる一冊。心がふっと軽くなる言葉にたくさん出会えます。
- 『7つの習慣』/スティーブン・R・コヴィー 著
人生の土台をつくるための知恵が詰まった世界的ベストセラー。「主体的である」ことから始まる自己変革を、ぜひ味わってみてください。