こんにちは。
LifeCrescendoのライフコーディネーター、そして3人の子どもの母でもある、ちあきです。
7月7日、七夕ですね。
皆さんのご家庭では、何か七夕の行事をされますか?
我が家も、子どもたちが小さい頃は、幼稚園でどこからか立派な笹をもらってきては、玄関に飾っていました。折り紙で飾り付けをしたり、短冊に願い事を書いたり…懐かしい思い出です。
でも、子どもが大きくなるにつれて、だんだんと縁遠くなってしまう行事の一つかもしれませんね。
「織姫と彦星が、年に一度だけ会えるロマンチックな日」
多くの人がそんなイメージを持つ七夕ですが、このお話、実は子育てや夫婦関係にも通じる、とても深いメッセージが隠されているのを、ご存知でしたか?
なぜ二人は、年に一度しか会えなくなったの?
ロマンチックな物語の裏側で、織姫と彦星がなぜ天の川で隔てられてしまったのか、覚えていますか?
そう、二人は出会って恋に落ちてから、毎日楽しく過ごすあまり、お互いの仕事(機織りと牛飼い)をすっかり辞めて、遊んでばかり暮らすようになってしまったのです。
それに怒った神様(織姫のお父さん、という説もありますね)が、「真面目に働くなら、年に一度だけ会うことを許そう」と、二人を引き離してしまった。
つまり、二人は「愛する人に会うため」に、再び毎日コツコツと働き始めたわけです。
このお話、遠い星の物語のようで、実は私たちの毎日にそっと大切なことを教えてくれている気がしませんか?
「いつでも会える」という、いちばんの落とし穴
年に一度しか会えないから、その日を励みに頑張れる。
それは、遠距離恋愛にも似た、切なくて強いエネルギーになりますよね。
でも、ひるがえって私たちの日常はどうでしょうか。
夫婦として、親子として、「いつでも会える」のが当たり前になっている毎日。
その「当たり前」が、いつの間にか「なあなあ」な関係を生んでしまうことはありませんか?
- 「言わなくてもわかるだろう」と、感謝の言葉を飲み込んでしまう。
- 子育てや仕事の忙しさを理由に、相手を思いやる心の余裕をなくしてしまう。
- 「愛は動詞」だと頭ではわかっていても、疲れているとつい、背中をさすったり、優しい言葉をかけたりという、小さな行動を後回しにしてしまう。
織姫と彦星は、「会えない時間」があったからこそ、お互いを想い、努力することの大切さを学びました。
私たちもまた、「いつでも会える」という恵まれた環境だからこそ、意識して心を寄せ合い、関係性を育む努力が必要なのかもしれません。
それは、私たちが大切にしている家庭菜園と同じです。
「早く育て!」と叫ぶだけでは野菜は育ちません。土を耕し、水をやり、太陽の光を浴びさせてあげる。そうやって環境を整えれば、植物は自らの力で豊かに育っていきますよね(農場の法則)。
家族の関係も、日々の小さな思いやりや対話という水やりがあってこそ、健やかに育っていくのだと思います。
今年の七夕は「家族の成長報告会」にしませんか?
「ただ聞いているだけで、問題は解決しないのでは?」と思われるかもしれません。
そこで、今年の七夕は、こんな過ごし方を提案させてください。
それは、家族みんなで「この一年の成長を確かめ合う日」にする、というものです。
【ステップ1】子どもの成長を言葉にして伝える
「去年の今頃は、まだ自転車に乗れなかったのに、すごいね!」
「この一年で、たくさんお友達ができたね」
一年に一度の誕生日とはまた違う、日々の成長を一緒に喜び合う時間です。子どもは「見てもらえている」という安心感に包まれます。
【ステップ2】夫婦でお互いの「ありがとう」を伝え合う
「いつもお仕事頑張ってくれて、ありがとうね」
「私が大変な時、話を聞いてくれて心強かったよ」
照れくさいかもしれませんが、七夕というイベントを借りて、日頃の感謝を伝え合ってみませんか?信頼の貯金が、ぐっと増えるはずです。
【ステップ3】来年の七夕までの、ささやかな目標を立てる
「来年の七夕までには、家族で〇〇に旅行に行きたいね」
「みんなで、もっと『ありがとう』を言い合える家族になろうね」
同じ目標に向かうことで、家族というチームの絆が深まります。これは、より良い自分たちへと登っていく「成長の螺旋階段」の一段になるはずです。
まとめ | 晴れでも、雨でも、心は繋がれる
七夕の夜は、雨が降ることも多いですよね。
でも、たとえ星空が見えなくても、雲の上ではきっと、織姫と彦星が再会を果たし、お互いの頑張りをねぎらい、成長を喜び合っているはずです。
私たちも、日々の生活の中で、心を通わせ、お互いの存在に感謝する時間を持つこと。
それこそが、幸せな関係を持続させる秘訣なのかもしれません。
特別な一日だけでなく、毎日毎日の小さな関わりが、家族という美しいハーモonyを奏でていく。
今夜はぜひ、あなたの大切な人と、そんな温かい対話の時間を持ってみてはいかがでしょうか。