2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。
インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます。
第35回目の配信(2023/6/5)をしました!
今回は卒乳についてお伝えしていきます。
卒乳のタイミングについて悩んでる方がいらっしゃると思いますが、悩まなかったという方もいらっしゃって、十人十色だと思います。
私や周りの体験も含めてお伝えしていきます。
Q:千明さんご自身は3人お子さんがいらっしゃいますが、いかがでしたか?
A:3人それぞれでしたが、長男が2歳になる前頃までだったので一番しぶとかったです。
大きくなってくるとやっぱり歯ががっつり生えてくるので、ママも大変になってきて、痛いよみたいに感情が入っちゃいますね。
Q:下のお子さん2人はいかがでしたか?
A:早くご飯を食べてくれるようになったのでよかったんですが、返ってこっちが寂しいぐらいあっさりしていました。
Q:卒乳のタイミングは人それぞれだという事でしたが、これは心配だなという症状や状態はありますか?
A:全然卒乳できなくてよく悩まれる方もいらっしゃいますが、その子に合わせたタイミングで卒乳していけば大丈夫ですので、卒乳に関しては特にありません。
もちろん、離乳食が始まったか始まってないかの早い段階で卒乳ができてないのであれば、栄養の面としてミルクもあげることは必要で、離乳食も終了してからであれば、あとはもうその子自身のタイミングで卒乳させていけばいいと思います。
もし離乳食を過ぎたあたりでもお子さんがミルクを欲しがっているのは、おっぱいが欲しいということではなく、どちらかというと、精神的な安定が欲しいという理解で考えてもらえばいいと思います。
やっぱりお母さんはお子さんにとって1番の安全基地で、一番の命の根源がおっぱいではあるので、命の根源が精神的に安心するということに繋がっているので欲しくなっているんだと思います。
ですので特別な事情がない限りは、本人から離れていくまで、無理に卒乳させなくてもいいかなと思います。
Q:第1子目をもつお母さんだと、周りの目だったり、言われたりすると、早く卒乳しなきゃというプレッシャーを感じちゃうかもしれませんね?
A:そうですね。
1歳半ぐらいからあーあーとかママとかの発語も増えてきたりもするので、逆におっぱいへ甘える時間にけじめをつけてくっていうのはいいんじゃないかなと思ってます。
しかし、無理にやめさせるより、人の目もあると思うんですけれども、今おっぱい欲しいんだよね、この瞬間なんだよねというのもあると思うんですが、おっぱいをあげる場所や時間帯を長めに設定してあげるのもいいんじゃないかなと思います。
今の時代は幼稚園から遊びが始まったり、そもそも働くお母さんたちが増えてきてるので、もちろんお母さんと過ごせない時間があるからこそ、夜にはおっぱいをあげて甘える時間をあげるというのも、それはそれでありかなってのもありますし、
年齢が上がったら卒乳のけじめをつけていくという約束をしながらおっぱいへの関わりを持ってもいいんじゃないかなとは思いますので全く否定はしないです。
Q:これが究極のタッチケアだったりしますか?
A:そうですね。
私が子育てしてるときに友人は、もう早く卒乳させなきゃいけないから、おっぱいに怖い顔を貼るとか、ちょっと辛いものを塗ってみたとか、そういうママもいましたが、そこまで強制的にすることはあんまりしなくてもいいですね。
私の母もおっぱいに赤いものを塗って、「血が出ちゃった、痛いからもう吸わないで」ていうことをして卒乳させていたようです。
私自身は覚えてませんが、むしろそれで卒乳したということは、自分は優しい子だったんだなと思います。
卒乳のタイミングについて悩んでるお母さんが本当に多いかと思いますし、卒乳ができてないともうどうしようってなると思いますが、周り見ても小学校に行ってまだおっぱいっていう子はなかなかいないし、いつかは辞めるので安心してタイミングは子どもに任せるという大きく構えておくのも大事かもしれないです。
結構一番おっぱいが離れられない時間帯が夜の寝かしつけの時で、いっぱい飲んで、口にくわえてないと寝れないとかってあると思うので、
自然に卒乳タイミングを早めさせる方法として、そのときの環境の設定を変えてあげたり、3歳ぐらいになると言葉もだいぶ分かってくるので、3歳になったらバイバイしようと約束したり、意識的に何ヶ月前からカウントダウンさせるとかもあるみたいです。
Q:お子さんの年齢が上がってもおっぱから離れることができないということは、やはり不安であったり、安心感を求めてると思いますが、タッチケアや他のことで不安を和らげる代わりになるようなことはありますか?
A:前々回にもお伝えした事ですが、不安になってしまう子は、特に触れ合いが足りないとかそういうわけではなく、本人の気質もあります。
怖がりな性分、不安な性分、内向的な性格であったりするので、何かお母さん自身の育て方が、、、と責めることはありません。
本人の特性と捉えて、さらにお子さんに愛情を降り注いであげてなんぼだと思うので、心配はせず触れ合いを大事にして、タッチケアとして勇気のツボを温めてあげたり、手遊びをしてあげたり、体全体を使った遊びなどをしてあげるといいです。
あとは絵本の読み聞かせの時にお膝の上に乗せてあげる事で自然に触れ合いができたり、音楽療法にも音楽の速度と気分が関係していることがあり、テンポが早いと気分が向上して、オルゴールなどのゆったりしたテンポだと落ち着いてきます。
なので、おねんねする時にお腹をポンポンとゆっくり一定のリズムで叩いてあげたりして入眠に向けて、おっぱいにありがとうだよみたいな形で卒乳していけると理想ですね。
そこで朝起きたら、「おっぱいなくてもねんねできたね」とか、「お姉ちゃん(お兄ちゃん)になったから寝られるようになったんだね」と言ってフィードバックしてあげて褒めてあげることで、本人もおっぱいに対する依存から自信に変わっていくと思います。
さいごに
ちなみに、私の3人目の子は ”きっとこの子はすぐ卒乳するだろう” と思ったので、最後の記念だと思って授乳しているときの写真を撮ってもらって、そういうふうに楽しむこともしました。
卒乳のタイミングが長く続いたら、授乳フォトをその子が20歳になったときに見せて、「こんなにおっぱいしてたのに〜」みたいな会話ができるのも楽しみにしながら、不安に思うよりも楽しんでしまいましょう!
これはママでしか楽しめないことですし、授乳もあっという間に終わってしまいます。
卒乳については肩から力を抜いて、その子が納得するまで上手に付き合ってあげようっていうのと、自然に卒乳できるような道筋をお子さんと2人で一緒に考えていってください。