2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。
第36回目(2023/6/12)の配信をしました!
6月4日が虫歯予防DAY、6月10日までが歯と口の健康週間でしたね!
歯が生え始めてくると必要になってくる歯磨きは、お子さんにとっては急な出来事でもあります。
Q:小さい頃、歯磨きが大嫌いでしたが、千明さんのお子さんはいかがでしたか?
A:我が家は10歳になるまで朝と夜に仕上げ磨きをすることを定着させていて、上のお姉ちゃんは中学生なのでもうしてませんが、まだ小5の長男はしてます。
Q:仕上げ磨きは寝てされてますか?
A:さすがに立ったまましてます。
一番下の小2の子も意外と大きいので立ったまま仕上げ磨きをしてあげてます。
Q:口に物が入ってくるのが嫌いっていうお子さんもいらっしゃると思うんですが、そういった事はなかったですか?
A:個人差がありましたが、一番下の子は未だに何か口の中に入れられるのを嫌がっていて、歯磨き自体避けたいみたいなので、自分から歯磨きする前に仕上げお願いしますって言ってきます。
Q:食べた後は歯磨きして欲しいと思うので、下の前歯が出だす頃から拭きあげるケアは必要になってきますか?
A:そうですね。
歯の生えたてはガーゼで拭いてあげたり、乳児用の歯ブラシなどを利用して、お口の中に異物が入ってくる事に慣れてもらうためにも磨いてあげましょう。
今はリング状のハブラシがあり自分の手で持ってもらうもので、赤ちゃん特有の口の中に何でも入れちゃうような延長で、歯ブラシに慣れさせるっていう仕組みのものもあります。
Q:習慣化していく事はすごく難しいと思いますが、どんなふうにされてましたか?
A:元々私は特別支援学校の教員で、脳性麻痺の子の口腔のケアや摂食指導の中でいろいろ学び、さらに子供を産んでからベビーマッサージタッチケアを学ぶ上で、敏感な口周りは常に慣れさせるというのが一番の大原則なんだなと思いました。
ご飯中に口周りが汚れてしまって、拭くのが嫌みたいなものってありますね。
そういうのも含めて、いきなり口周りを拭われて嫌になるより、口に触れられるの大好きになった方がいいと思うので、最初は口周りを触っても大丈夫だよっていう安心感を与えるっていう意味で、タッチケアとして手のひらで小さい頬を優しく包んであげて、口周りを慣らす事を初めの一歩にするのがおすすめです。
Q:仕上げ磨きする時間がない親御さんやお子さん自身も嫌がる事もあると思いますが、ここはどう捉えていったらいいですか?
A:もうここは健康の事になるので、嫌だってなっても仕方がない、歯磨きしないともっと大変な事になるよと伝えながら仕上げ磨きをしてあげましょう。
子どもは虫歯の治療で嫌な音を聞く事を経験したことがないけど、大人は嫌な事だと知っていて、虫歯治療に行かせるのも行ったあともケアも大変なので、やはりここは意を決して、虫歯にならないために仕方がないことだからと言い聞かせて頑張りましょう。
それでしっかりやってあげなければとがんじがらめになっちゃうかもしれないですが、2,3秒でいいので「しゃか、しゃか、しゃか」と親御さんが仕上げはしてあげる事が大事だと思います。
Q:お子さんが小さい時は膝の上で磨いてあげると思いますが、これもタッチケアの一つになっていきますか?
A:そうですね。
お母さんの膝の上のぬくもりの中で仕上げしてもらえると子どもにとっては気持ちいいはずです。
歯磨きの前に遊んであげて、最後に歯磨きしようねとか、歯磨き頑張ったら遊ぼうなど、ご褒美とセットにすることもタッチケアの一つなので、
お互い気持ちよく、幸せホルモンのオキシトシンが出る歯磨きの習慣にしていってください。
Q:歯磨き粉を嫌がる子もいますが、強制してまで嫌なものをつけていく事はしなくても大丈夫ですか?
A:そうですね、歯磨き粉はフッ素入りとかがあると思いますが、まずは歯ブラシで汚れを落としてあげる事が大事なので、歯磨き粉は次の段階でいいと思います。
大きくなってきて舌が肥えてくると今までの歯磨き粉の味が嫌いになってきたり、高学年になると刺激的な、強いのがいいとかいろいろ言い始めてきますね。
嫌だったら歯磨き粉なしの自然でしっかり磨こうねでいいと思います。
さいごに
80歳まで20本残そうという運動もあります。末長くお子さんの歯の健康を保つためにも、最初の一歩は、親御さんにかかっていますので、小さいうちから、タッチケアなどいろんな工夫をしていきながら、すっきり歯磨きの習慣を、少しずつ身につけていきましょうね!