【音声配信】股関節脱臼を予防する3つの方法とは? ベビーマッサージ・タッチケア講座

愛でいっぱいまるまるタッチ

2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。

ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。

本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。

第12回目の配信をしました!

 

今回は、お子さんの股関節脱臼について心配になり、病院に連れて行っても、医学的には何の問題もないよって言われることがあったりする時、

 

そう言われても本当に大丈夫なのかなっていう、お母さんがモヤモヤしている状態の時に、ちょっとした関わり方、自宅でできるケアのポイントについてお話ししていきます。

 

股関節脱臼の診断は3、4ヶ月検診で、先生が股関節は脱臼していないかどうかを確かめます。

 

開脚の自由が制限されているかな、足の長さが違っているかな、太もものしわの付け根がちょっと違うねと疑問があったら、大きな病院に紹介しますという場合があります。

 

大きな病院でも大丈夫と言われたからには、経過を見るというのも大事ですが、この足の開きでいいのかなとモヤモヤして帰られる方もいるので、

 

モヤモヤの後のお子さんとの関わり方として、どうすればいいんだろうというところで、歩き始めるまで股関節脱臼にならないように、注意点を3つお伝えしていきます。

 

1、M字開脚になるように抱っこをしましょう

抱っこする時のポイントです。

 

抱っこする時は主に抱っこ紐を使用すると思いますが、抱っこ紐は基本的にM字開脚になるように、各メーカーさんは作っていると思います。

 

このように、抱っこをする時はある程度M字開脚になっていれば大丈夫です。

 

正面から足を広げずにそのままびろーんと抱っこさせず、赤ちゃんの足を広げて、お母さんの脇に絡みつかせる感じ、動物のコアラの親子と同じ感じで、お母さんにしがみつかせることが大事です。

 

子供がしがみつきたいなと思うような抱っこの仕方が大事です。

 

また、赤ちゃんお母さんの体の間に隙間ができてしまうと、お互い不安定な状態になるので、体同士が密着するように抱っこしてあげて、

 

さらにしっかり腰を持ち、背中のあたりを引き寄せるようにおさえて抱っこしてあげると、バランスよくお母さんの体幹もしっかり保てます。

 

昔流行ったスリングは横向き抱っこで、片方の脚に重さがいくので、便利な時もありますが、

 

赤ちゃんは月齢と共に重みが増していき、M字開脚できるようになり、首すわり前からできるような抱っこ紐もあるので、

 

成長のバランス加減をみて、首すわり加減にも気をつけながら、足の負担を分散させるために、抱っこ紐の移行をしていくのもいいのかなと思います。

 

抱っこ紐によっても、M字開脚にならないものもあり、あえて足をだらんとさせる抱っこ紐もあります。

 

しかし経験上、だらんと抱っこしているお母さんの相談に、腰座りが遅いんです、股関節が脱臼になってないか心配なんですというお声を聞くのが多いかなっていうのもあります。

 

なので、抱っこをする時は体を丸めてあげることがポイントになります。

 

2、その子に合うサイズを着用させましょう

オムツはキツいおむつを履かせないことです。

 

サイズ変更でおむつが余ってしまったら、もったいないと思いますが、外出のときに漏れ防止として二重にしたり上手に使いながら、成長に合わせておむつのサイズ変更をしてください。

 

洋服も同じく、サイズの合っていないきつい洋服を着させていると、骨や筋肉の成長を妨げることになるので、余裕のある服を着させてください。

 

これは普段、子供の体に触れて、サイズ感を見ていくというのが大事になってきます。

 

3、向きぐせをつけないようにしましょう

スリングの話と繋がりますが、重力は積み重なると馬鹿にはなりません。

 

特別支援学校の教員をしていた頃、重症心身障害児の子と関わって、自分の力で寝返りができないっていうのがあり、床ずれになりやすかったことがありました。

 

だからといって、無理やり時間を計測して向きを変えてあげるということはしなくてもいいですが、

 

”あれ?こっちで寝すぎてないかな?”と思った時のお母さんの感覚で全然大丈夫なので、ベビーマッサージや遊びながらいろんな姿勢に変えてあげてください。

 

右向きばかり寝ていると思えば、左の方から刺激を与えてあげたり、指を動かしてあげたり、肩から手に向かってさすってあげたりして、

 

赤ちゃんが”あれ?何だろう?”みたいな興味を持たせてあげて、ベビーマッサージを通して向きぐせをつけないようにしていきましょう。

 

まとめ

私達もスマホをずっと左手で持ってると、左の方が肩凝ったり、頭痛なったりするように、赤ちゃんもどっちかに負担がかかると、寝返り前のバランス感覚が養われません。

 

赤ちゃんはクッションみたいに体が柔らかいので、そこまで考えすぎなくても全然大丈夫ですが、股関節脱臼になってしまうこともあるので、この3つを予防方法として意識していきましょう。

 

次回、体のそりの話で、最近は体のそりがあると、発達障害なんじゃないかという話も結構あったりしますので、この辺りのお話をしてきます!

この記事を書いた人

chiaki

ちあきまる(こもり ちあき)

子育てアドバイザー。3児の母、元特別支援学校教諭、現在は小児科クリニック事務長、タッチケア講師、7つの習慣実践会認定ファシリテーターとして活動中!愛と勇気、継続力を大切にしています。「タッチケア」と「愛」で子育て&夫婦関係をもっとハッピーに!子育て、夫婦関係のコツを毎日XやPodcastで発信中。毎日の育児を充実させていきましょう。

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