【音声配信】触れることの「体」への効果 ベビーマッサージ・タッチケア講座

愛でいっぱいまるまるタッチ

2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。

ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。

本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。

対談形式でお話しを進めていきます

前回は触れることの「脳」への効果についてお伝えしました。

第7回は、「体」への効果をお話ししていきます。

緊張感がほぐれ、ストレスが軽減

——触れることは、体にも大きな効果がありますか?

はい、ありまくりですね!

前々回の「触れる」というところでもお話させていただいた“信頼感”という面での話になりますが、自分に自信がないと人はこわばったり、ちょっと緊張状態にあったりします。


大人になると普段の生活の中でも仕事の緊張、緊張で体がガチガチになってしまうこともありますよね。


そんな時に触れてあげると、その緊張が少しほぐれることがあるんです。

例えば、自分の家に帰ってきた時などは、あるがままの自分を出せるのでリラックスできますよね。


普段からの夫婦の触れあいによって信頼関係が築き上げられ、また触れあうことで緊張がほぐれてストレスが軽減されるというのも、触れることによる「体」への効果の一つなんです。

——ストレス軽減は皆さんが興味あることですし、現代社会の中でストレスを抱えていない方はいませんものね。そんなストレスの中で皆さん頑張っているわけですが、触れるというのはお金もかからないし…

そうですね。

——時間もかからないですし、気軽にできることでストレス軽減の効果があるというのは素晴らしいことですよね。

はい。

情緒が安定して良眠へ導く

——ほかにも、触れることの効果はありますか?

そうですね、緊張感が軽減されることから、今度は気持ちの面でも情緒が安定してきます。

例えば、みなさん夜には寝ると思いますが、緊張状態でストレスを抱えたまま眠ると、不眠に繋がってしまうのはよくある話です。

そこで、安心してリラックスした状態で眠りにつくことで、良眠と言われる質の良い眠りにつくことができるようになります。

特にお子さんの場合、“寝る”ということがすごく大事なんです。


寝ている間には「成長ホルモン」が分泌され、その「成長ホルモン」の働きによって身長が伸びたり、骨がしっかり作られたり、臓器が作られたりします。


「夜更かししちゃだめよ!」って言うのは本当にその通りなんですよね。

そもそも、寝ることで免疫力が高まるので、このご時世ですから「寝て免疫力アップ」してもらえたらいいなという思いがあります。

——確かにそうですよね。眠ることがすごく大事だとわかっていても、ゲームや勉強で寝るのが遅くなってしまったり、お布団に入ってからもなかなか眠れなかったりする子供たちも多いと思いますが、こちらもタッチケア、ベビーマッサージなどで少し意識しながら触れてあげることが大事になってくるわけですね。

そうですね。

赤ちゃんの夜泣きも軽減

——そのほかにも体への効果というのはありますか?

そうですね、触れることで緊張がほぐれてよく寝れる、ということで結果的に体調が整うので、例えば大人であれば便秘の解消に繋がることもあります。


あとは、赤ちゃんの夜泣きの軽減にも繋がります。

——夜泣きは本当にどうしていいかわからないですものね。「こっちが泣きたくなる」という思いはきっと皆さんご経験あるかと思うんですが、泣いているときだけでなく、日頃から触れることで夜泣きも軽減されていくんですね。

身体のリズムが整うというところで、夜泣きが軽減されていきます。

日常の中での「触れあい」が大切

——お話を聞いていくと、日頃から生活の中での触れあいを少し意識していくことが本当に大事なんだなと感じています。今までも色々なポイントを聞いてきましたが、例えば「目を合わせてほんの少しでも触れてあげる」とか、お子さんがワーッと来たときに「邪魔にしないで声をかけてあげる」ということも大事だということでした。そのほか、大人の方へのアドバイスはありますか?

そうですね、例えばご夫婦間であれば、朝の「行ってらっしゃい」のときにちょっと触れてあげるとか、お父さんが帰ってきてお母さんに対して「ちょっと肩でももみましょうか」なんていうのもいいと思います。

——それはいいですね。

本当ですね。
あとは、友達同士で「ちょっとストレッチしない?」とか、何かそういう遊びがてらでもいいんじゃないかなと思います。

——ご友人同士でも、もちろんそうした効果はあるということですよね。

そうですね。
人と人との触れあいで温かさを感じたり、その人の柔らかさとか硬さとか、そういったものも皮膚には刺激になるので、ちょっとした違いで「いつもとはちがう刺激だ」と感じることで脳は活性化されるんですよね。

——日本の方はあまり握手をする習慣というものがなく、今のこのコロナ禍でそれこそ握手するのはなかなか勇気が要ることだと思うんですが、コロナ禍でよかったのが、肘でハイタッチするような仕草があったりしますよね。そうすると、肘や腕でちょっとタッチするだけでもこうした効果が得られるわけなんですね。

もともと腕は“気持ちがいい”と感じるポイントがある場所でもあるんです。
例えば、「こわーい!」って腕をさすったりしますよね。


この「こわーい!」とさすっている腕に、実は気持ちが安心するポイントがあるんです。
ですから、怖いときに腕をさするのは理にかなっているんだなって、私も学びながら感じています。

——自然とやってしまうことっていうのは、ちゃんと自分で自分をケアする状態になる動作があるということですね。よく「自分で自分を抱きしめてあげるといいよ」なんて聞きますが、これも一つ効果があるわけですね。大きくなったり大人になるとなかなか人と触れあう機会も難しくなると思いますが、腕をちょっと合わせてみるとか、自分で自分を抱きしめてみるとか、こんなことでも効果があると思うと、ますます頑張って自分を癒してあげようという気持ちになりますね。ぜひ皆さんにも実践していただきたいなと思います。

まとめ

ここまでお話を伺ってきましたが、今回は「触ることの効果」ということで、「体」への効果をお伺いしてきました。
次回は「心」への効果についてお話を伺えるそうですね。


今回は、触れる側自身のちょっとしたセルフ的な安心感を持つ効果についての話が出ましたが、次回は「心」への効果ということで、さらにそれに付随してお母さんや保育園の先生など、お子さんと関わる方々の自分自身への効果があるのかないのか、というところを含めてお話したいと思っています。

この記事を書いた人

chiaki

こもり ちあき

ベビーマッサージ・タッチケアセラピスト、3児の母。

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