【音声配信】皮膚と脳は仲良し!タッチケアで健やかな脳を作ろう。ベビーマッサージ・タッチケア講座

愛でいっぱいまるまるタッチ

2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。

ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。

本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。

インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます

第9回目の配信をしました!

前回までは、「触れる効果」ということで、脳への効果や体への効果、そして前回は「触れている側の効果」という話をお伝えしてきました。

今回は”皮膚ってなんだろう?”という、皮膚の働きの仕組みについてお伝えしたいと思ってます。

まずは皮膚について簡単に説明します。

皮膚はおおまかに3つに別れていて、触れてるところが表皮、その下に真皮があって、そのもっと奥に皮下組織というのがあります。

大人の皮膚は、大体2〜3ミリの厚さがあり、大人は子供の皮膚に比べて厚いので、指圧をしてもOKですし、グイグイ押しても大人は気持ちいいと思うのですが、

子供の皮膚は大人の皮膚の厚さの半分から、さらにその3分の2の程度で結構薄く、そもそも骨もしっかりしてないので、触れるときはある程度押しすぎないというところをポイントにしていただけたらなと思います。

Q:タッチケアするときのポイントはどんなことですか?

A:タッチケアの場合のポイントは、人差し指で自分の腕を触った時と、手のひら全体を腕に乗せた時を比べてみていただくと、感じ方が違ったりしませんか?

人差し指で触った時は、不安定な感じがして、手のひら全体だと包んでもらったような安心感がありますよね。

この安心感というのに注目していただくために、手のひら全体を使って、さすっていただけたらなと思います。

もちろん大人はポイントで押してあげてもいいのですが、子供は皮膚の厚さが違ったり、組織がそもそも成長発達の段階でまだ未熟なので、手のひら全体で触ってあげる方が効果があり、安心感が伝わるということです。

Q:子供と大人とでは、触れ方の違いで伝わり方も違うんですか?

A:そうですね。

これが1番にお伝えしたいことですが、子供には大人とは違ったデリケートさがあります。

皮膚にはいろんな機能があり、外からの刺激を守る「保護をする作用」と、点で触るか、面で触るかという、触れられていることを感じる「知覚作用」があります。

また、水分を外に出さないように「保湿作用」という、皮膚として体全体を守ってくれます。

あとは、汗をかいて体の熱を出してあげる「体温調節」というのと、それに伴って「分泌・排泄作用」とかがあります。

この中で1番タッチケアに必要な「知覚作用」ですが、皮膚自体が”触られている”と感じているわけではないですよね。

触られたら皮膚で感じとっている気はしますが、体全体には神経が通っていて、神経は頭に繋がっています。

なので皮膚と脳は繋がっているので、大人とは違うデリケートさを持つ子供には、大人よりも触れられることの伝わり方も違ってきます。

皮膚で触って、脳で感じるということなので、結局脳に刺激があります。

Q:それにはどんな効果がありますか?

A:脳に刺激がいくことによって、自律神経を整えたり、赤ちゃんの成長発達段階の脳みその成長をさらに促してくれる土台作りとしての効果があります。

Q:特にここを触った方がいいというところはありますか?

A:全部触ってください。

触れることは、脳に刺激がいくことでいろんな働きがあり、快、不快などの人間としての初期的な感情・五感が養われます。

赤ちゃんのオムツが濡れて、”冷たい””気持ち悪い”という皮膚の刺激になり、泣くという表現に繋がったり、年齢が上がってきてからくすぐると”気持ちいい”という皮膚刺激になり”何か楽しい”と笑って表現になったり。

赤ちゃんが感情を出した次の段階では、今度はお母さんが声をかけてあげることで言葉が養われます。

成長の段階ごとに触れてあげることで、自分がどう感じて感情を出して、相手もどうとらえて発信していくのかという、人間らしいコミュニケーションが作られサイクルになっていきます。

最初はお母さん発信ですが、触れて、コミュニケーションして、皮膚の感覚を刺激してあげることで、結果的には一番大きな愛着形成という心理的な土台作りに繋がっていきます。

まとめ

このように、前回も少しお伝えしましたが、「皮脳同根」という言葉があります。

今は皮膚と脳は遠い関係性に見えますが、元々、細胞分裂の中の大元の同じ細胞からどんどん分かれて、皮膚や脳になっていきます。

元々人間の卵から、細胞から分かれているものなので、一番敏感に脳が感じてくれてるところは皮膚なので、脳と皮膚には密接な繋がりがあると言われています。

不思議な感じがしますが、これを心に落としながらタッチケアやベビーマッサージをしていくと、また効果も違ってきますよ。

科学的にものごとを捉えて、”何か証明されてるみたいだからちょっとやろうかな”っていう、別の角度から触れていただいてもいいのかなと思ってます。

ということで今回は、皮膚の仕組みについてと、脳と皮膚には密接な関係があるということをお伝えしていきました。

次回は、今までいろいろ触れることの効果をお伝えはしていきましたが、実際、生活の中で困った場面がいろいろあると思うので、困った場面ではどういったタッチケアをしてけばいいんだろうというのをお伝えできればなと思ってます。

この記事を書いた人

chiaki

ちあきまる(こもり ちあき)

子育てアドバイザー。3児の母、元特別支援学校教諭、現在は小児科クリニック事務長、タッチケア講師、7つの習慣実践会認定ファシリテーターとして活動中!愛と勇気、継続力を大切にしています。「タッチケア」と「愛」で子育て&夫婦関係をもっとハッピーに!子育て、夫婦関係のコツを毎日XやPodcastで発信中。毎日の育児を充実させていきましょう。

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