2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。
第14回目の配信をしました!
今回は抱っこの仕方についてお話していきます。
子供が小さい時は、荷物を持っている時に限って抱っこして欲しいと言われたり、歩きたくないからと言われたり、甘えたりしてくる時に、よく抱っこをする機会が多いと思います。
また生まれつき体が大きい子や3歳4歳になっても、毎日抱っこをすると思うので、重たい荷物を持っているのと同じで、どこかに負担がかかっていると思います。
そんな中、そもそも抱っこする側が体を壊した状態では、抱っこすることはできませんよね。
抱っこの仕方のポイントや大事にしてほしいことをお伝えしていきます!
まず、自分の抱っこの仕方が合っているのかどうかというところですが、赤ちゃんと自分の体が離れてませんか?
離れたらそもそも抱っこできないでしょうと思いますが、全体を包んで抱っこしてあげられていますか?っていうところがあります。
意外と抱っこ紐で抱っこしていても、赤ちゃんの自由度が高いと離れているという感じがあります。
抱っこの際に気を付けるポイントとコツ!!
- 赤ちゃんと抱っこする人の体がぴったりくっつくように抱っこ紐を合わせてますか?
- また抱っこしようとする時、遠くから抱っこしてませんか?手を完全に伸ばした状態でよっこらせと持ち上げて抱っこしていませんか?
- 授乳の時に、手首だけで赤ちゃんの頭を支えてませんか?クッション使ってますか?
- 赤ちゃんの体が反ってしまった時や癇癪起こしちゃった時など力が入っちゃった時にご自身の手首だけで持ちこたえようとしてませんか?
- 縦抱きの際、おんぶ紐であったり、片腕だけで持っていませんか?しっかり両手を使って持っていますか?
これらの質問に1つでも当てはまる方は、ご自身の体に負担がかかってますので、気をつけてください。腱鞘炎や肩こり、もしくは腰痛の原因になったりします。
抱っこは毎日繰り返すものではあるので、自分の抱っこの仕方、工夫次第で、負担を軽減することができるかもしれないので、ぜひ振り返ってみてください。
赤ちゃんと抱っこする人の体がぴったりくっつくように抱っこ紐を合わせましょう!
体同士を離して持ち上げない、抱っこしないということで、おんぶ紐などは前だけするものもありますが、近すぎると子供が息苦しいんじゃないかと思ってしまうこともあると思いますが、
赤ちゃんは息苦しかったら、首が据わっている状態であれば自分で調整できますし、お母さんの胸に赤ちゃんの頭を寄せても程よく頭が動かせる感じであれば、息ができるので大丈夫です。
距離的には赤ちゃんとお母さんがチュっとできる高さが一番、お母さん的にも楽です!!
赤ちゃんを自分に近づけて抱っこする!がポイント
また、遠くから抱っこしようとしがちな方もいらっしゃると思いますが、これが一番ギックリ腰の原因だと思われます。
これは荷物を持ち上げる時と同じで、少し想像してみてください。
1Km先の家まで、道具なしで自分の腕だけで10Kgの米袋を歩いて持って運ばないといけないことを想像してみてください。
あなたならどの方法で持ち運びますか?
A:腕をまっすぐ伸ばしたままの状態で持ち運ぶ。
B:腕を曲げて持ち運ぶ。
Aだと腕がプルプルしてきて運びきれませんよね?
持つものと自分が離れすぎると腕の力が持ちません。
しかし、荷物の時とは違って、なぜか子供を抱くときは遠くから持ち上げて、抱っこしようとしてしまいます。
このように物の重さで考えると、子供を抱き上げる時にすごく負担がかかるっていう事がわかります。
抱っこする瞬間はアドレナリンが出てるから気がつかないけれど、ふとした瞬間に毎日の積み重ねが出てきます。
ですので、赤ちゃんを自分に近づけてから、さらにその腕を曲げて持ち上げることが自分の体の負担軽減になってきます。
授乳の時に、手首だけで赤ちゃんの頭を支えてませんか?
さらにもう1度想像して見てください。
米袋を抱えて家に到着しました。疲れてるところに米袋を置く場所がありません。米袋を持ったまま座らないといけません。あなたはどのように座りますか?
A:椅子と垂直に腰を下ろしながら座る
B:背もたれに背をつけながら、もしくは肘当てに肘をかけながら座る
C:足も椅子に乗せてしまい、さらに背もたれに背につけて、腕も椅子に頼りながら、だらしない感じで座る
やはり荷物を持ったままということは、どこか体に負荷がかかっているので、体全体を椅子に委ねるっていうのが楽です。
赤ちゃん、お子さんを抱っこしてる時も、自分を何かに委ねられる状態が楽なので、物理的に考えて腰だけ、手首だけというように一点集中すると負担かかります。
手首だけに赤ちゃんの体重をのせると腱鞘炎を起こしたり、授乳ではクッションを使わずに、お母さんだからしっかりしなきゃって思いながら姿勢良くしていると腰痛の原因になるし、クッションだけで猫背になってあげていると肩が凝ります。
クッションを頼って肘や腕に負担がかからないかもしれませんが、肩には負担がかかっているかもしれないので、クッション+α、背中を壁やソファーに寄りかかって、さらにあぐらなんてかいちゃって、お母さん自身がだらしない格好かもしれないけれど、楽な姿勢で授乳されるのが体の負荷にはなりません。
ちゃんとした姿勢でやろうとはせず、自分の体を守る点で大事なことです。
一点集中すると、集中した部分は壊れてしまうので、負担分散をする事が抱っこの原則になります。
クッションも、1つだけじゃなく3個4個使って、自分の体が全部埋もれるんじゃないかっていうぐらい自分の身を任せると、自分の体も安定するし、相手にとっても楽っていうフワッとした感じが伝わるので、相手も力が入らず、リラックス状態になります。
やっぱり気を張った状態だと、その緊張は伝わって、お互い体がカチカチになっちゃうので、何かに身を委ねてもらった方がいいです。
まとめ
今回は抱っこの仕方についてお話をしました。
毎日の負担の積み重ねは、上手に分散して、抱っこの仕方も上手に取り入れていただいて、保護者の方が元気で笑顔で毎日抱っこしたいと思えることが大事です。
そうしてまたタッチケアの場や触れ合いの場が増えるといいなと思います。