「子育ての悩みを解決する『7つの習慣』の実践法〜自分から変わることで家庭が変わる」〜

家族でシナジー

こんにちは、ちあきまるです。私は『7つの習慣』実践会認定ファシリテーターとして、主に読書会やワークショップを通じて、皆さんが『7つの習慣』を日常生活で活かせるようサポートしています。今日は、私自身の経験も交えながら、子育てに『7つの習慣』をどう取り入れていくかについてお話ししていきます。

子育てって、本当に楽しいことばかりではなく、悩みや困難もたくさんありますよね。私も、三児の母として日々の試行錯誤の中で、いかにして心穏やかに子どもと向き合うかを考え続けています。

「インサイドアウト」で築く幸せな人間関係

今回は、そんな日々の子育ての中で大いに役立つ『7つの習慣』で最も重要な概念である「インサイドアウト」について掘り下げていきたいと思います。自己成長や人間関係のあり方を考える上で大きな指針となります。

インサイドアウトとは?

「インサイドアウト」とは、内側(自分)から外側(周囲)へと働きかける考え方です。私たちはまず自分自身を見つめ、内面を整え、その結果として周囲の人間関係や環境に良い影響を与えることを目指します。

例えば、子育ての場面でこんな経験はありませんか?

子どもが言うことを聞いてくれなくて、イライラしてしまったり、感情的に怒ってしまったり。そんなとき、「どうしてこの子はこうなんだろう」と考えるのではなく、まずは自分自身を見つめ直してみます。

「私の伝え方や態度はどうだったかな?」「自分自身の心の状態は落ち着いているかな?」と、内側に目を向けることが第一歩です。

『7つの習慣』では、この「インサイドアウト」の考え方が、人間の成長や人間関係を良くする基盤になると説かれています。

アウトサイドインとは?(要注意!!)

一方、「アウトサイドイン」は、外側(環境や他人)に依存する考え方です。「相手がこうしてくれたら」「環境が変わればうまくいくのに」といった考え方をしてしまうこと。これは、つい私たちが陥りがちなパターンです。

子育てにおいても、たとえば「子どもが宿題をしないのは、学校の先生がちゃんと教えてくれないからだ」と考えたり、「夫がもっと育児に協力してくれたら、私はこんなにイライラしなくて済むのに」と思ったりすることがあるかもしれません。しかし、このような「アウトサイドイン」の考え方では、問題の解決には至らないことが多いのです。恐ろしいことに、アウトサイドインの考え方では、幸せになれない!とも書籍で述べられています。

「インサイドアウト」を子育てに活かす

では、「インサイドアウト」の考え方をどのように子育てに取り入れることができるでしょうか?
ここで、日常の一例を挙げて考えてみましょう。

例えば? 子どもの「靴下脱ぎっぱなし問題」

部屋に靴下を脱ぎっぱなしにしている子どもを見て、「また靴下を片付けない!いい加減にして!」とつい感情的に怒ってしまうことはありませんか?このとき、「アウトサイドイン」の視点では、「子どもが悪い」と相手を責めて終わってしまいます。

しかし、「インサイドアウト」の視点では、まず自分自身の対応を振り返ります。

「インサイドアウト」は、「相手が悪い」「相手のせいにする」のではなく、この状況の中でこそ「私は何ができるだろうか?」と考えてみる習慣です。

「どうすれば子どもに伝わるだろう?」「自分の態度や声のトーンは適切だったかな?」と考え、相手にどう働きかけるかを工夫することで、状況は少しずつ変わります。たとえば、こんな風に話してみるのはどうでしょう?

「靴下がそのまま置いてあると、ママはちょっと片付けが大変になるんだ。片付けてくれるととても助かるな」

責めるのではなく、素直に気持ちを伝え、協力をお願いすることで、子どもにも「家族の一員として役立つ喜び」を感じてもらえるかもしれません。

「相互依存」のステージを目指して

さらに、この「インサイドアウト」の考え方を深めると、「相互依存」という関係性に進むことができます。相互依存とは、「私たち」で協力し合い、チームとして力を発揮するステージのことです。

子育てにおいても、「親が全部やる」「子どもが勝手にやる」のどちらでもなく、「私たち家族が協力して家庭を作る」という意識を持つことで、より良い関係を築くことができます。

たとえば、家族会議を開いてみたり、簡単な家事を子どもと一緒にやってみたりすることで、家族全員が「私たちで一緒にやろう」という意識を持つことができます。こうした小さな積み重ねが、やがて大きな信頼関係を生んでいくことができます。

勇気を持って一歩を踏み出そう

『7つの習慣』で語られる「インサイドアウト」の考え方を実践するには、少しの勇気が必要です。これまでの行動を見直し、自分から変わる一歩を踏み出すのは、簡単なことではありません。でも、その一歩が子どもとの関係、そして家族全体の関係を変えるきっかけになります。

自分が変われば、家族が変わり、家族が変われば、日々の暮らしが変わっていきます。そのためには、日々の中で少しずつ「インサイドアウト」を意識してみませんか。千里の道も一歩から。少しずつ、でも確実に、私たちの人間関係をより良いものにしていきましょう!

この記事を書いた人

chiaki

ちあきまる(こもり ちあき)

子育てアドバイザー。3児の母、元特別支援学校教諭、現在は小児科クリニック事務長、タッチケア講師、7つの習慣実践会認定ファシリテーターとして活動中!愛と勇気、継続力を大切にしています。「タッチケア」と「愛」で子育て&夫婦関係をもっとハッピーに!子育て、夫婦関係のコツを毎日XやPodcastで発信中。毎日の育児を充実させていきましょう。

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