はじめに
こんにちは、ちあきまるです。私は『7つの習慣』実践会認定ファシリテーターとして、主に読書会やワークショップを通じて、皆さんが『7つの習慣』を日常生活で活かせるようサポートしています。今日は、私自身の経験も交えながら、子育てに『7つの習慣』をどう取り入れていくかについてお話ししていきます。
子育てって、本当に楽しいことばかりではなく、悩みや困難もたくさんありますよね。私も、三児の母として日々の試行錯誤の中で、いかにして心穏やかに子どもと向き合うかを考え続けています。そんな中で感じたのは、「物の見方(パラダイム)」を少し変えるだけで、親子関係がグッと楽になるということ。今回は、その“見方”をどう変えていけばいいのか、そしてそのことで子育てがどう変わっていくのかを、一緒に考えていきましょう。
1. 子育てこそ【失敗は成功のもと】〜経験を成長の糧に〜
子育てには、成功も失敗もたくさんあります。でも、最初から完璧にできる人なんていません。私も日々、失敗を繰り返しながら少しずつ学んでいます。初めての子育てであれば、どんなことも新しい挑戦です。例えば、1人目の子では手探りで対応していたことが、2人目になると少し上手くできることもあります。だから、最初の子育てでは「失敗したな」と感じる場面が多くても、それをネガティブに受け取る必要はないんです。
『7つの習慣』の考え方にあるように、まずは「自分が知らない」ことを受け入れることが大切です。自分の無知を恥ずかしいと思わず、むしろそこから学び続ける姿勢を持つことが、親としても人としても成長するための第一歩です。
2. 表面的な対処ではなく、根本原因を探る
日々の子育ての中で、子どもの問題行動や癇癪にどう対応するか迷うことも多いですよね。例えば、子どもがぐずった時にその場を収めるために甘いものを与えるなど、応急処置的な対応をしがちです。ですが、『7つの習慣』の「問題の見方こそが問題」という考えに基づくと、これは根本的な解決にはなっていません。
私自身、次男が不登校になりかけた時に、その根本原因について考えました。その時、夫婦共に忙しく、家にいる時間が少なかったことが原因ではないかと気づいたんです。それから、仕事の時間を見直し、一緒に過ごす時間を意識的に増やすことで、次男も少しずつ元気を取り戻し、今では楽しく学校に通えるようになりました。こうした経験を通して、親自身が「自分にメスを入れる」ことの大切さを実感しています。
3. 「インサイド・アウト」の考え方〜自分から変わる勇気〜
私が『7つの習慣』を学ぶようになったのは、実は、夫が先に7つの習慣を学んで、どんどん成長していく姿を見たことがきっかけでした。夫が「インサイド・アウト」を実践し、まず自分自身を変えることで家庭環境が良くなっていくのを見て、「自分も学んでみたいな」と思うようになりました。
「インサイド・アウト」とは、外側の要因や他人に頼るのではなく、まず自分自身を変えることで周りに良い影響を与えるという考え方です。例えば、「子どもが言うことを聞かないのは、子どもが悪いから」と責任を外に求めるのではなく、「自分の接し方を変えれば、子どもの反応も変わるかもしれない」と考えることです。この考え方を実践することで、次男も学校を楽しめるようになり、親子関係も深まりました。
おわりに
子育ては、親自身も成長する旅のようなものです。子どもの問題行動にどう向き合うか、つい「子どもが悪い」「こうすればいい」と表面的な解決を探してしまいがちですが、実は自分自身の見方や行動(パラダイム)が大きな影響を与えていることも多いのです。
今回お話ししたように、物の見方(パラダイム)を少し変えることで、今まで解決できなかった悩みが解決に向かうことがあります。もし子育てで悩んでいることがあれば、「自分の物の見方」を見直してみてください。もしかすると、そこに新しい気づきがあるかもしれません。
『7つの習慣』の考え方は、子育てだけでなく、仕事や人間関係、地域社会の中でも活用できるものです。今回の話が、少しでも皆さんの日常のヒントになれば嬉しいです。