はじめに
こんにちは、ちあきまるです。私は7つの習慣実践会認定ファシリテーターとして、主に読書会やワークショップを通じて、皆さんが「7つの習慣」を日常生活で活かせるようサポートしています。「7つの習慣」の真価は、ただ読むだけでなく、実際に生活の中で活用することで発揮されるものです。特に、子育てに忙しいお父さん・お母さんが、日々の行動に少しずつ取り入れていくことで、家族や自分自身の成長につながる瞬間を多く見てきました。この活動を通して私も多くの学びを得ており、みなさんと一緒に成長していけることが本当に嬉しく、毎日楽しく取り組んでいます。
今回は、そんな「7つの習慣」の中でも、特に日常に役立つ「パラダイムシフト」についてお話ししたいと思います。これは、日常のちょっとした見方を変えるだけで、自分や周りの人への理解が深まり、心の成長や幸福感を感じられるようになる大切な考え方です。
7つの習慣って何?成功者たちが大切にしてきた考え方
まず、「7つの習慣」について簡単にご紹介しますね。この書籍は、何百年にもわたる多くの成功の文献に基づき、人の生き方や自己成長、幸福のための普遍的な原則をまとめたものです。さまざまな宗教や文化がある中で、「7つの習慣」の考え方は不思議と共通する部分があり、どんな人にも当てはまる部分があると言われています。しかしこれは特定の宗教とは関係がなく、歴史の中で繰り返し証明されてきた原則に基づいた指針です。
この本が世界中で読み継がれている理由は、時代や環境が変わっても、人が幸せで豊かな人生を送るために欠かせない「原則」が盛り込まれているからです。日常生活の中では、どうしても「目の前の結果」にばかり目が行きがちですが、実際にはその結果を生む「あり方」や「考え方」が大きく影響を与えます。「7つの習慣」は、私たちにそうした内面的な部分を見つめ直すきっかけを与えてくれるのです。
私も、この本を通して自分を見つめ直し、問題や課題に直面したときには、いつも家族や仲間との関係をより良いものにするヒントをもらっています
パラダイムシフトって?見方を少し変えるだけで広がる世界
「7つの習慣」の中でも、特に重要なのが「パラダイムシフト」、つまり物事の見方を変えることです。この考え方を取り入れることで、他人を理解する視点が持てたり、自然の原則を意識して行動できるようになります。こうした視点を持つことが、日々の判断や行動にポジティブな影響を与え、結果として幸福や成功に導かれるという考えです。
わかりやすい例では、1枚の絵が人によって「アヒル」に見えたり「ウサギ」に見えたりすることってありますよね。これは、同じ絵を見ているのに、それぞれの見方が違うから起こる現象です。パラダイムシフトは、こうした「見方」を意識して変えてみること。そうすることで、新しい気づきや成長のチャンスが生まれます。
たとえば、公園でお母さんが子どもを叱っている場面に出会ったとしましょう。ある人は「子どもがかわいそうだな」と感じるかもしれませんし、また別の人は「お母さんも疲れているのかも」と思うかもしれません。それぞれの感じ方は、その人の経験や価値観によって変わります。このように、私たちはそれぞれ異なるフィルターを通して物事を見ているのです。
日々の育児でも、パラダイムシフトができると、今までとは違った視点で子どもや家族を見られるようになります。例えば、「どうしてうちの子は片付けができないの?」とイライラしてしまうときも、「もしかしたら片付け方がまだわからないのかも」と視点を変えることで、より優しく対応できたりします。こうした見方の変化が、家族との関係をより良いものにしてくれます。
原則中心のパラダイム〜変わらない価値観をベースにする〜
「7つの習慣」では、私たちがより良い人生を送るためには「原則中心のパラダイム」を持つことが大切だとされています。ここでいう「原則」とは、時代が変わっても普遍的な価値観のことです。例えば、「感謝すること」「誠実であること」「愛を持って接すること」。こうした価値観は、いつの時代でも大切にされているものですよね。
私たちが何か困難に立ち向かうとき、この「原則」を思い出すと、自分を見失わずにいられます。子育て中も、たとえ大変な状況に直面しても「愛を持って子どもに接する」「誠実な対応を心がける」といった原則に基づけば、後悔のない選択ができるはずです。原則を中心に据えた考え方は、忙しい日々の中で自分を支えてくれる強い軸になるんです。
「良心」に従うこと〜子どもたちに伝えたい内なる声の大切さ〜
「7つの習慣」では、「良心」に従うことも大切だとされています。良心とは、誰もが持っている「正しいことをしたい」という心の声のこと。ピノキオの物語を思い出してみてください。ピノキオは嘘をついたことで鼻が伸びてしまい、やがて大きな困難に巻き込まれます。でも最後には「正直でいること」の大切さに気づき、成長していきますよね。
私たちも、この「良心」に従い、誠実であることや謙虚であることを大切にすることで、内面的な成長を遂げることができます。育児の中でも、たとえ楽な道を選びたくなる瞬間があったとしても、良心に従って選択をすれば、子どもにも自然と良いお手本を見せることができますし、自分自身も成長できます。
おわりに
「7つの習慣」が教える「パラダイムシフト」や「原則中心のパラダイム」。この考え方を少しずつ日常に取り入れることで、私たちの人生はもっと豊かで、心が満たされるものになっていきます。特に子育て中は、自分の考え方や行動が子どもに与える影響も大きいので、このような習慣を意識することがとても大切です。
私たち一人ひとりが、自分の「見方」に気づき、それを柔軟に変えることで、もっと優しい気持ちで子どもや家族に接することができるようになるはずです。そして、「7つの習慣」に示される普遍的な原則を大切にしながら行動していけば、子育ての困難も成長のチャンスとして乗り越え、家族全員が幸せに暮らせる人生を築いていけると思います。
次回も「7つの習慣」に基づいたお話を通して、みなさんと一緒に学んでいけたらと思います。どうぞお楽しみに。