【音声配信】赤ちゃん、子供が泣く理由は?泣いた時の対処法 ベビーマッサージ・タッチケア講座vol.23

愛でいっぱいまるまるタッチ

2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。

ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。

本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。

インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます

 

第23回目の配信(2023年3月13日)をしました!

 

Q:クリニックで子供たちに何か気づくことであったり、気になることはありますか?

A:小児科では、泣いてしまう子供たちが多いです。

 

そこで中高の音楽の教員免許取ってますが、大学で音楽の勉強してる時に、シンボル音っていうのを学びました。

 

シンボル音とは、特定の場所のシンボルとなる音ということで、それを学んだ時の事を泣くってシンボル音なんだなとふと思い出しました。

 

子供たちの泣き声が、小児科のシンボル音だなと思いました。

 

日々いろんな泣き方をする子がいて、個性あふれてかわいいななんて思って聞いています。

 

個性的で、1ヶ月とか2ヶ月の子の泣き方は守りたくなるような泣き方で、ワクチンを打つようになってくるような月齢が上がってくる子は、オギャーからどんどん変化していき、声質がしっかりしてきてきます。

 

その過程がまた面白いななんて聞いてたり、もっと成長してくと泣いていたと思ったらピタッと止まって様子を見渡す感じで、泣くという感情にも快、不快を表しているなと思ってみてます。

 

成長発達に伴って、自分の心の動きを「泣き」で表現してくるんだなっていうのが面白いなと思ってます。

 

Q:どのぐらいの年齢の子までが泣くことで自分を表現してるのでしょうか?

A:赤ちゃんから、久しぶりにワクチンを受ける小学生あたりとかも緊張してドキドキして

シクシクしていたり、もう嫌だって言って泣いちゃったりしています。

 

泣いて自分の気持ちを表すのはすごく大事だと思うので、親としては”恥ずかしいから泣くのやめなさい!”みたいなところもあると思いますが、いくつになっても泣きたいときは泣きたいので、泣かせてあげてもいいと思います。

 

泣いてしまった時に、親御さんたちはすいませんって気持ちになってしまいますが、「痛いよね」「頑張ろうね」「頑張れば大丈夫」「今頑張ろう」って言って、そこは励ましてあげながら、頑張った我が子を褒めてあげてください。

 

私自身もクリニックでは、毎日泣いてるお子さんたちと向き合っていますが、かわいいなとか思いながら1日が流れていきますが、いざ家に帰って、宿題やってなかった、なんとかだったって言われると怒っちゃう時もあります。

 

我が子になるとやっぱり「ん?」ってなっちゃいますが、振り返った時、そのときの自分の状態を考えると、自分自身も不安や恐れか何かが出てきてるのだと思います。

 

泣いていることへ怒っているわけではなく、もう寝る時間が迫ってるのに、宿題を終わらせなきゃいけないということに対して、親として泣いた後の未来が見えているから、不安や恐怖が生まれ、「何やってるんだ!」と怒りに繋がっているのかなと思います。

 

ただ子供がからしたら宿題が出来ない事それに対して泣いているから、余計にイラッとしたり、感情が動いちゃったりしてしまいます。

 

Q:このような場合の対処方法はありますか?

A:お母さんも客観的に冷静に、その子が今何を頑張っているのか、なんで今泣いてるか、

泣いてるってことはその気持ちを受けいれようとしているのかなと、精神状態を把握する事ですね。

 

クリニックにいる時は「痛いよね。頑張ってるよ。」と言ってあげて、家に帰っても「宿題ができなくて泣いてたんだね」「不安だよね」「私も不安だよ」と子供自身の気持ちに寄り添わなければいけないなと思います。

 

親だから、大人だから、その次の事を考えて、一抹の不安かられることもあると思います。

 

しかし、緊急性ではなく、命に関わる泣きじゃない、精神的な事で泣いていたら、

 

例えば「明日幼稚園に行くのがちょっと不安」「お友達にちょっと嫌なこと言われたから、

明日行きたくないよ」というような事で泣いていれば、親としてはちゃんと幼稚園に行ってほしいから、焦りから「いい加減にしてよ」と思うかもしれませんが、「行きたくないんだね」「そうだよね」って言ってあげてください。

 

親の事情もありますが、切り離して考えていかなければいけないと思います。

 

まず子供の不安に答えてあげて、泣いてしまった時は、大丈夫大丈夫と声をかけ、そのときに抱きしめてあげたらいいですね。

 

そこで、もしかしたら、泣いている原因は他にあって、身体に触れた時に熱があったり、怪我をしていたり異常に気がつく事もできます。

 

また、泣いて何かを欲しいと甘えている時に、お母さんとしては本当はあげたくないなと意固地になってしまうと、さらに関係が悪化しちゃうこともあります。

 

本当は、宿題ができない不安が他の甘えられる何かに答えてくれるだけで、宿題ができるようになるかもしれません。

 

その甘えたことに応えてもらえた喜びが、本人の自信に繋がっていく事もあります。

 

何歳になっても甘えたいことはあると思うので、受け止めてあげることで、より信頼関係が築かれていくと思います。

 

歳が大きくなれば大きくなるほど、感情が伴っていっているので、より不安でより見てほしくなり、泣いてることにはちゃんと意味があります。

 

お母さんもどうしても冷静になれなかったら、関係悪化を防ぐためにも、一度その場から離れたり、場所を変えてみたりしてください。

まとめ

今回はお子さんが泣く理由をお話ししていきました。

 

赤ちゃんが泣いているのは、生命の危険を感じて泣いたりするんですが、成長発達過程では心の部分が伴っているので、怒りは、焦りを防御するために起こっていることでもあり、泣くことで傷つかないようにしているというのを知ってもらいたいなと思います。

 

成長に合わせた、泣いた時のサインを敏感に受け止めていってください。

 

この記事を書いた人

chiaki

こもり ちあき

ベビーマッサージ・タッチケアセラピスト、3児の母。

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