「スイミー レオ・レオニ作」
と小学生の教科書で大きな声で音読をたくさんした思い出ありますよね。
1匹の小さな黒い魚。ひとりぼっち。
だけど、赤い魚たちと協力することで、大きな魚からまのがれる。
当時は私の中では、「みんなが協力すれば困難だって乗り越えられる」ぐらいで考えていました。
大人になってから
久しぶりに、レオ・レオーニの作品から感じたこと。
どの絵本も、洒落てます。
絵本から、レオ・レオーニが何を伝えたいのか、大人になって理解が深まりました。
一人ひとりの役割
スイミーもだし、フレデリックも、レオ・レオーニの描く絵本の主人公はいわゆる「みんな」とひと味、違います。
だけど、彼らは彼らの持ち味があるわけだし、時にはスイミーみたいに仲間と協力して自分の価値の存在に気づいたり。
時には、フレデリックのように、始めは不審の目で見られていたものが、フレデリックの考えていることを理解することで分かり合え称賛され、やはりここでも自分の価値存在に気付くということになります。
彼らなりの役割の中で生きているのです。
現代の社会に生きる中で
個性を尊重するべきだと言われても、実際に集団で行動した時、周りとなにか違っていると、非難されたり煙たがられたり。
どっちだよ!!と言いたくなりますよね。
ただし、自分の価値観で考える「違う」って、別な方からしてみれば案外「普通」だったりするんです。
相手を理解する
相手を理解することで、自分自身も世界が広がるかもしれません。
相手を理解することから、協力できたり助け合うことが生まれると思います。
自分自身も分かってもらえることで、気持ちが楽になりますよね。そして、自分自信の価値、役割に気付けます。
そんなことを考えさせられた、「レオ・レオーニ展」でした。