前回、手は魔法みたい!!と触れる側から感じられるいくつかの出来事をお伝えしました。
今回は「手」を触れると!?ということについてお話します。
手は第2の脳
私が教員時代に、「手は第2の脳」なんだよと先輩先生方から教わりました。
手からは見えなくても様々な情報を手から取り入れることができます。
触感(硬い・柔らかい・冷たい・熱い・物の厚さや長さ・質感・痛み・心地よさ)
とっても神経が通っている場所です。
ツボもしっかりあります。このツボもしっかりと症状へのアプローチができるんです。
脳の活性化につながります
手という場所は、身体の中心部から離れていることや、よく物や人に触れることが多い部位です。
なので過敏が少ない場所でもあり、相手の身体に触れる時は、腕や手からアプローチをします。
手は多くの情報収集の場所です。ですから、手を通じて脳を活性化させます。
重度心身障害児から学ぶこと
彼らからはとても純粋にありのままを表現してきます。ストーレートです。
嫌なら嫌悪感を出してくれる、もしくは反応が薄かったり。(こちらの勉強不足だといつも反省させられます。)
好きなことへは、楽しいんだ!心地よいということを身体や表情で伝えてくれます。
自分自身をストーレートに伝えることで、こちらも真摯に誰とでも向き合うことの大切さを毎回教えてくれるのです。
さて、彼らに自立活動の中でアプローチする時、まずは手から取り組んだりします。
親指、人差し指、中指etc、、、と順に指をさすり、声掛けしながら進めていきます。
過緊張になっている手もだんだんとほぐれていきます。表情も柔らかくなっていきます。
さらに!!
この取り組みを行った後の授業は、行わずに授業を行ったときと、リアクションが違うのです。
取り組んだ後は、物を掴もうという積極性が見受けられたり、声を出して表現しようとするのです!
それだけ手への刺激(触れること)は、大切になります。
手から様々なことを感じましょう
大人は経験年数が長いので、様々な物を触って来ています。子どもはどうでしょうか?
子どもの脳はどんどん発達段階にあります。この段階で、色々な物に触れさせて、脳を活性化させてみてください。
汚いから触らせないは私はもったいないと思います。お口に入ってしまうなら、大人がしっかり口に入らないように、フォローすればいいのです。汚れたら、洗えばいいのです。
手をかけ、目をかけることが大事な子どもの時期ですから、フォローすることはすぐ結果には現れないかもしれませんが、大きな土台作りなのです。
「手は第2の脳」を忘れずに。手からたくさん学びましょう。