【音声配信】子育て四訓(しくん)とは? ベビーマッサージ・タッチケア講座vol.53

愛でいっぱいまるまるタッチ

2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト)を立ち上げました。

ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。

本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。

今回53回目の配信が10月9日、この番組がスタートしたのが去年の10月10日で1周年になります!

Q:子育てのポイントやタッチケア、時折、小森家の子どもたちの様子などをおうかがいしていますが、実際ポッドキャストやってみていかがですか?

A:自分が伝えたい情報を文字ではなく言葉として伝える事ができて、同時に私のキャラクターも皆さんに伝えられてるのかなというのがあり、楽しくやらせていただいてました。

Q:ポッドキャストする前はずっとブログもされてますよね?

A:ブログはずっとしてましたが、考えながら書いていると、このタイミングで伝えたかったという時期を逃してしまって伝えられないまま終わってしまう事があったので、ポッドキャストで毎週配信する事で、伝えたい時期にお伝えできて嬉しいなというか、幸せだなと感じてます。

Q:1周年の今回はどんなお話をしていきましょうか?

A:私がベビーマッサージタッチケアを教わった先生から、心に突き刺さる教訓、言葉をいただいていて、それをもとに私も子育てしているなと感じたので、皆さんにもシェアできたら、もっと心強く子育てができるんじゃないかなと思っています。

そのことは、子育て四訓(しくん)、です

子育て四訓(しくん)の教え

A:子育て四訓(しくん)と言って、この子育て四訓を考えた方は山口県に住む教育者の方で、ご自身の教育経験を踏まえて皆さんに提唱してる言葉になります。

1. 乳児はしっかり肌を離すな

2. 幼児は肌を離して、手を離すな

3. 少年は手を放せ、目を離すな

4. 青年は目を離せ、心を離すな

Q:まず一つ目はどんな内容ですか?

A:一つ目は「乳児はしっかり肌を離すな」です。

まだミルクを飲んでいる赤ちゃん、いわゆる乳児を育てる親としてのスタンスですが、肌を離すなというところで、抱っこは究極のタッチケアであるところも関連があるのかなと思いますが、しっかり肌と肌を合わせる事はやっぱり大事になってきます。

私達は2足歩行で歩いてる哺乳類として生きてますが、赤ちゃんはそもそも子宮の中で十月十日を過ごし、包まれてるという感覚から出てきます。

いきなり馬みたいに立って歩くわけではないので、抱っこしてあげるのが哺乳類の中の人間として愛を育む形になってくると思います。

しっかり肌と肌を合わせることで赤ちゃん自身が守られてる、可愛がられていると実感できると思いますし、お母さん自身や抱っこしてる側も自分自身の愛情を感じる場面であったりして、タッチケアと同様に情緒の安定、愛着、愛情の形成が育てられ、思いやる心が生まれると思います。

赤ちゃんを心を込めて抱っこしてると思いますが、それが一番人間形成の基礎になると思うので、しっかり肌を離すな、そういう意味がこもっている言葉だと思います。

Q:二つ目はどんな言葉になりますか?

A:二つ目は「幼児は肌を離せ、手を離すな」です。

幼児の発達過程は歩き始める事で、歩き始めてからいろんな事がしたいと興味が湧くと思います。

乳児期の時みたいにずっと抱っこされていたら、本人はもっとやりたい事があるのに制限をかけられてしまって疲れちゃいますよね。

だから幼児からは「肌を離せ」です。

けれどもやっぱり、まだ一人前のお兄さんお姉さんかといったらそうではなく、転んだり、それこそ手を繋いでいないと迷子になったりとかいろいろあると思います。

幼児期の子どもは冒険したいけど、安全の場はあって欲しいと思いますし、親としても冒険をさせてあげたいけど守ってあげなくちゃいけないという、その塩梅のところの言葉になってくると私は捉えてます。

Q:そして三つ目はどんな言葉になりますか?

A:三つ目は「少年は手を離せ、目を離すな」です。

我が家はそろそろこの時期になってきてるのかなと思います。

自分である程度自由にできるようになる小、中学生は、これからの大人社会と繋がっていく中で、ある程度の成功、失敗の体験をさせなきゃいけないので、手を離していく事になります。

ですが例えば今だと、それこそ早いお子さんは小学校高学年でスマホを持たれてる人もいらっしゃると思いますが、どんどんチャレンジ精神がでてきて、いつどこで何をやってるかわからなく、結局それが人として良いものなのか悪いものなのかみたいなところの堺がなくなります。

自分自身を戒める事は、小学生中学生、もしかしたら高校生はまだ若干自分に甘かったりする部分だと思うので、目だけはかけてあげようねというところになります。

そこで目をかけないと、ある意味親として責任を投げてるように思います。

私は見てなかったから、子どもが勝手にみたいな事は言えないと思います。

もちろん本人が失敗して落ち込んだら声をかけてあげて、この時期は目を離さない事がポイントになってくる言葉じゃないかなと思います。

Q:子どもの手が離れていくと、もう何でもできるから任せっきりにしてしまったりとか、親御さんたちも忙しかったりして、見て見ぬふりみたいな、何とかなるでしょうみたいな、あと知らないことがあったりっていう事もありますが、目を離さない心がけは大事になってきますね。

「放任」と、目をかけているんだけど、「任せてる」という、この違いが難しいとこですよね。

A:そこは悩み続けてもいいのかもしれないですが、例えば、風船の糸を切ったらさあーとどっかいっちゃったみたい(=放任)じゃなくて、風船がふわふわしてるけど、1本の糸でちゃんと繋がってるよみたいな、大丈夫だねみたいな感じ=「任せている」ですよね。

Q:最後の四つ目はどんな言葉ですか?

A:最後は「青年は目を離せ、心を離すな」です。

最終的には子どもの幸せを願うところだと思ってます。

青年とは大学生であったり、もしかしたら社会人になってたりしますが、完全に親離れしていても、お互い幸せを願って生活する事が必要なんだという言葉だと思います。

さいごに

子育て四訓の感想として、「離すな」と言われた時、「肌を離すな」「手を離すな」「目を離すな」「心を離すな」これらは割とハードル低いと思いますが、「離せ」という方は、特に後半は親として不安が大きくなる気がしました。

私はそこが上手くできていたのかなと反省しながら聞いていました。

子どもが大きくなればなるほど置いていかれてしまうんじゃないかと思いますし、知らないところでいろんな事をしてくるので、「どこに行っちゃうの、お母さんを置いてかないで、、、」という思いになって、ついつい「何やってんの?どこ行ったの?」と聞きたくなっちゃいますね。

自分が親に言われていた時も気にかけられると、うっとしいなと感じた事があったので、いかにうっとうしくないように自分の時と考えて悩みながら接する事がありました。

今は乳幼児期の保護者の皆さんは必死に頑張ってらっしゃると思いますが、いつか離していかないといけないと思うと愛おしくなります。

それぞれの時期の皆さんにじわりと心に響く言葉だったのではないでしょうか。

聞いてくださってる方の子育てのステージによって響くところが違ったかと思いますので、感想もいただけたらと思います。

この記事を書いた人

chiaki

こもり ちあき

ベビーマッサージ・タッチケアセラピスト、3児の母。

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