こんにちは。ちあきまるです。
みなさん、授乳の合間や、子どもと一緒に過ごす時間の中で、ついスマホを手に取ってしまったこと…ありませんか?
私は、あります。
目の前のわが子より、スマホの通知に目がいっていた、そんな自分に気づいて、ふっと心が痛くなったことが何度もあります。
でも、これはきっと私だけじゃないはず。
スマホが身近な今だからこそ、誰もが一度は感じたことのある、ちょっとした葛藤。
今回はそんな「スマホとの付き合い方」について、特に子育てと発達特性をもつお子さんとの関わりの中で大切なことをお話しさせてください。
スマホ × 発達特性…その掛け算が心配です
最近、ADHDやASD(自閉スペクトラム症)といった発達の特性をもつ子どもたちが増えてきています。そして、“グレーゾーン”と呼ばれる診断のつかない子どもたちも、身のまわりにたくさんいるように感じます。
こうした子どもたちは、もともと「こだわりが強い」「集中しすぎてしまう」といった傾向を持っています。
そこにスマホやタブレットのような刺激的なツールが加わると、どうなると思いますか?
—そう、抜け出せなくなるのです。
実際に、特性のある子どもたちがスマホやゲームに依存的になってしまうケースも少なくありません。
本人に悪気はなくても、「もう止められない」状態になってしまう。
これは、親として本当に心配なことですよね。
タイトルに胸がぎゅっとなる本『スマホを置いて、僕をハグして』
そんな私の胸に響いたのが、石川恵理子先生の著書、
『スマホを置いて、僕をハグして』という1冊です。
タイトルだけでも、心にズキンときました。
この本には、スマホに夢中な大人の姿を見て、心の中で「僕を見て」「私を抱きしめて」と感じている子どもたちの声が綴られています。
私自身、授乳中にスマホを見ていたあの頃のことを思い出して、「あれ?私のことかな…」ってドキッとしました。
赤ちゃんは、ママの目を見て育つ。 でも、今その目線の先にはスマホがある—。
この現実を、決して見逃してはいけないと思ったんです。
子どもが「やめられた瞬間」を見逃さないで
もちろん、今の時代にスマホをまったく使わないなんて無理ですし、完全に悪者にする必要もありません。
でも、“どう付き合うか”を親子で考えることはできます。
この本の中でも、そして私自身の子育て経験の中でも、一番大切だと感じたのは、
「子どもが手放せた瞬間を見逃さないで」
ということ。
たとえば、
「ねぇ、そろそろおしまいにしようか」と声をかけて、
子どもがゲームや動画を自分の意志でやめられたとき、
そのタイミングでぜひ言ってあげてほしいんです。
「今、我慢できたね。すごいね」って。
そのひとことと一緒に、ぎゅっと抱きしめてあげる。
たったそれだけで、子どもの心はふわっと安心して、
「自分はできた」「認められた」と感じることができます。
スキンシップは、最高の栄養
抱っこ、ハグ、手をつなぐ、頭をなでる—
スキンシップって、どれもとてもシンプルなことですよね。
でも、どんな栄養よりも、どんな教育よりも、心に届く“愛の証”なんです。
スマホに夢中になっている子どもに「もうやめなさい!」と怒るよりも、
やめられた瞬間を見つけて、「えらかったね」と声をかけ、そっと抱きしめる。
それだけで、子どもは「できる自分」を育てていきます。
そして、その「できた」が少しずつ積み重なって、やがては“レジリエンス”—折れないしなやかな心へと育っていくんです。
「しなやかな心」を育てるために、私たちができること
最近、社会に出た若者の中には、上司にちょっと注意されたことがきっかけで「自分は否定された」と感じ、すぐに退職してしまうケースもあると聞きます。
その背景には、子ども時代に「止められる」「注意される」「でも受け止めてもらえる」という経験が足りなかったことがあるのかもしれません。
だから、親として「これ以上はダメだよ」とやさしいストップをかけること、
そしてそのあとのフォローやスキンシップを欠かさないことは、将来にわたって大切な“生きる力”になるのです。
今日からできる、小さな一歩
スマホやタブレットは、これからの時代において、なくてはならない存在です。
でも、子どもにとって一番必要なのは、目と手と声を通じた“あたたかい関わり”です。
もしよかったら、今日からこんなことを意識してみませんか?
- スマホを使う前に「今から○分だけね」と伝える
- 子どもがやめられたときは、必ず褒める + 触れる
- 親自身も、スマホを置いて子どもに“目を向ける時間”を少しだけ増やす
おわりに
「スマホを置いて、僕をハグして」
この言葉は、子どもたちから私たち大人への、やさしくて力強いメッセージです。
スマホと上手に付き合いながらも、人と人とのふれあいを忘れない子育て。
私たち大人が“自覚”を持ち、「見ているよ」「できたね」と伝え続けることで、子どもたちは必ず、自分自身を信じる力を育てていきます。
どうか今日も、ほんのひと手間で、お子さんの心がポッとあたたかくなりますように。