2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。
インタビュー形式でお話しを進めていっています。
第4回目の配信をしました!
今回は、「触れる」ことを通して、「社会性」が育つ、というお話しをしていきます。
「社会性」とは、人と人との関わりの中で「信頼感」「信頼関係」が基礎になっていると思います。「触れる」ことは、この「信頼感」を深めることにもなります。
Q:「信頼感」は、言葉ではわかっていても目に見えないものじゃないですか。これは、どのようにタッチケアやベビーマッサージで深まっていくと考えていますか?
A:「触れる」ことで、「オキシトシン」という「愛情ホルモン」が出ます。「愛情ホルモン」の効果で「自分自身が大切にされている」感覚につながります。
そして、オキシトシンが放出される回数が増えることで、「自分自身が大切にされている」感覚が、より強くなるこということです。
チリツモ効果で、ホルモンが溢れていき、そして大切感に溢れていくのです。
ホルモンの効果なので、理屈ではなくて、感覚的に「大切にされている感覚」が体にインプットされていくっていうイメージです。
触れる側も、触れられる側も、相互に信頼感が育まれるということも大事です。
このようにして、タッチケア、ベビーマッサージなど触れることが、信頼感を育むにつながっていきます!
Q:そしてその「他者への信頼感」というのが、育まれていくわけなんですけれども、その他にも大切な信頼感というものはあるのでしょうか?
A:他者だけではなく、「自分自身を大切」にできるということも大切なポイントです。
大人に向けて成長を発達していく中で、自分から家族、家族から友達、友人から社会、どんどん社会性や活動が広がっていくのですが、 まずは「自分」を大切にできることが「大事」であり「始まり」であるということでもあります。「自分」を大切にできるようになることで、様々な社会的な活動をする中での基礎力にもなります。
「自分」を大切にできる力が大事で、そして様々な人と関わる中で、それぞれの人に対しての信頼感を築き上げていくことになります。
Q:コミュニティを大きくしていく中で「信頼感」を強くしていくことが大事なのですね?
小さなコミュニティまずは家族の中、その後、保育園や小学校に行ったりとか、ちょっとずつ社会が大きくなっていく中で、この「信頼感」を少しずつ育てていくことが大切です。
この「信頼感」を育て積み重ねていかないと、社会が大きくなっていくにつれて、人との関係を築くのが難しくもなってしまうものでもあります。
そして何より「信頼感」はきちんと育ててあげることができるものなんです。
Q:「信頼感」を育てていくための、社会、コミュニティの役割はいかがでしょうか?
最初の一歩はまず家族になるんですが、ここでの「信頼感」の育みが第一歩となり、他の人への信頼感と広げていけます。そして、自分自身のことも信じていけることで、強靭なものとなります。
昔だったら、近所のおじちゃんが「こら!」っていうこともあったと思います。
そんなコミュニティふれあいの中で、ちょっとしたさりげない触れ合いで、信頼関係って築き上げられてきたとも言えます。
現代なら、家族で、地域で、園や学校、全体で、皆で、その子と積極的に関わっていくこと、その子自身の社会性が身についていくことになります。
ですから、みんなで子育てをしましょう!ともお伝えしたいです。
Q:「自分を信頼」できる力が社会で活躍できるベース!
例えば、大人になっても、怒られて、めげてしまって、自分って何だろうって、日々つらい面があったときに、色々振り返ったときに、最終的に「自分はこうだから大丈夫!」という、自分自身の軸が触れないことも、小さいときから、の信頼感の蓄積だと思います。
最近では自己肯定感という言葉がよく聞かれ、また重要性が教育や社会の現場で大事にされていますが、まさに、自己肯定感を高めることと同じです。
Q: 社会の中で生きていく中で、自己肯定感の軸があるとないとでは、その子自身のその人生の歩き方だったりとかとても変わってきますよね。
その子が、大きくなり、手から離れてしまう前の、小さいときにちゃんと育ててあげることが大事です。
Q:信頼感とか自己肯定感をを育むのに、ベビーマッサージやタッチケアが有効ということですが、どんなシーンどんな場面でそんなことを感じていらっしゃいますか?
A:自分の子育ての振り返りでもありますが、例えば、一番下の子は、3人兄弟の末っ子なので、本人はすごく甘えたいのに、3人兄弟の宿命と言いますか、どうしても関われる時間が減ってしまいます。
一番上の子は、時間たっぷり24時間が、2人になるとその半分です。一番下なかなかは、その3分の1以下みたいなところでもなってきてしまうのが現実でもあります。
一番甘えたいのに、物理的にも関わる時間が減ってしまって、寂しかったのでしょうね、やんちゃ極まりなくて(苦笑)、彼に対してふれあいの時間が少なかったのかなとも思っています。
末っ子の個性でもあると思いますが、自由奔放が爆発しすぎて、「ちょっと待って、ちょっと待って」って言う状況で、「さすってあげる」と落ち着くんです。「どうしたの?」って目を合わせてさすってあげると、目と目を合わせてくれて、落ち着いてくれるんです。
このことは、その気持ちの高ぶりを落ち着かせるだけでなく、子供は「自分のこと(存在)を認めて」もらった、ここに「自分の居場所」があるという安心感を貯金していくことになります。
母である私と子供とのやり取りの中で、「触れる」ことで信頼関係を築き上げている事例なのかなとあります。
Q:3人のお子さんいらっしゃると、一番下の子に手をかける時間が確かに違ってくるのは、お子さんが、何人かいらっしゃる、ママたち、パパたちはそうそうって思ってると思います!そんな中でも、ちょっと目を合わせるということがやっぱり大事なってくるわけですね?
A:そうですね。ちょっと、目を合わせるだけで、「自分の存在」に気づいている、と伝えることができる。さらに、目を合わせながら少し触れてあげる、となお良いですね。
携帯をいじりながらではなく、手をとめて「アイコンタクト」を取る、その一瞬が、子供にとっては、一番自分の存在を価値を認めてもらっている!気づいてもらっている!って、伝えることが本当に大事なポイントだなって思っています。
長く時間をかけて、コミュニケーション取るということよりも、ここだと言ったときに、ちゃんと目を見て、触れてあげて、心を一瞬でも通わせてあげるっていうこ方が大事だとも言えますね。
一瞬でもいいから「目と目を合わせ」「触れて」向き合ってあげることが大事で、ダラダラ長く伝えることよりも、ちりつもの効果で「ちょこちょこ」実践していくことが大事ですね!
まとめ
「触れてあげる」ことの意味に、「信頼感」を育むことで社会性を身につけていくことをお話ししました。
「触れる」ことで、自分自身への信頼感や肯定感を育み、そして他者への信頼感へと広がり、また、小さな家族というコミュニティの中から、学校、社会のコミュニティーで逞しく生きていける基礎になります。
ちょこちょこ触れて、信頼感と社会性を一緒に身につけていきませんか?
ご視聴ありがとうございました。ご参考になりましたら幸いです。