2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます
第45回目(2023年8月14日)の配信をしました!
8月の中旬頃には夏風邪が長引いてる方もいらっしゃると思いますが、今日は夏風邪についてお話ししていきたいと思います。
Q:夏風邪にもいろんな種類がありますか?
A:そうですね。
今年は夏風邪以外にも、さまざまな感染症が爆発的に流行ってるので、苦労されてる方が多いと思います。
Q:くしゃみや熱が出る以外の症状も合わせて夏風邪ですか?
A:そうですね、いろいろあります。
この収録日は7月中旬頃ですが、ヘルパンギーナが爆発的に流行ってるというニュースが流れてたと思いますが、夏風邪の代表の感染症の一つになりますね。
去年やコロナ前はどっちかというと、ヘルパンギーナより手足口病の方がすごく流行ったなという印象がありましたが、今年はヘルパンギーナがすごく流行ってます。
Q:手足口病とヘルパンギーナは症状が似ていますが、ウイルス自体違う病気ですか?
A:ざっくり言うと、手足口病とヘルパンギーナは親戚みたいな感じです。
最初発熱して、喉の奥に口内炎ができて、そこで終わればヘルパンギーナ、それ以降に解熱してから手と足に水泡ができてくると手足口病という診断になります。
Q:いずれにしても熱は出やすいですか?
A:いきなり高熱が出るので、月齢が低い方、1歳台の方などは、その熱で初めて熱性痙攣を起こしたというケースもいらっしゃいました
Q:ヘルパンギーナの大きな特徴として、熱以外にもありますか?
A:喉の奥の口内炎ができます。
喉が痛いから、ごっくんができなくてよだれがすごく出てきたり、水分をとるのもつらい、、という状況になるお子さんもいます。
扁桃腺が腫れる時とは少し症状が違って、喉の奥にブツブツの口内炎ができるので、医師はその所見をみて診断をしてくれます。
手足口病は、手と足に水泡ができて、ひどい子だと爪が剥がれちゃったりとかもするみたいです。
とにもかくにも心配な場合は、病院へ行く事をおすすめします。
Q:病院にかかるとどんなお薬が出ますか?
A:特効薬はありませんが、
対処療法は大事で、熱が高かったり喉痛かったら解熱剤が処方され、解熱剤は痛み止めにもなります。
Q:水泡が潰れてしまった場合の塗り薬とかはありますか?
A:基本は様子をみて大丈夫なのですが、ジクジクが強くて心配なときは、病院へ受診しに行った方がいいかもしれないですね。
水分が取れている、元気であれば、自宅でゆっくりさせてあげていいと思いますが、
何か心配だなという方は病院への受診は躊躇わず、迷ったら「#8000」といって、子ども医療電話相談というのがあるので、病院へ行くべきか分からない場合に電話で問い合わせすると不安な点を導いてくれます。
Q:その他にも夏風邪の予防方法はありますか?
A:やっぱり体力、免疫力を高めるところが一番ですが、風邪といえば咳や鼻がでると思いますので、風邪を引いている時や引く前の予防としてのタッチケアを紹介します。
咳に効果があるツボ!
お子さんが咳でたり、むせた時や咳き込みが続いて辛そうな時は、背中をさすってあげていると思いますが、これは理にかなっていて、背中には咳に対して効くツボがあります。
まず予防として、肩甲骨あたりを手のひらで温めるように円を描くように優しくなでてあげる事で、肺機能が高まりこじれにくくなります。
もちろん咳してる最中でも有効なので、肩甲骨あたりのツボをさする事が予防にもなり、咳が出る苦しさも和らぎます。
また温めてあげる事も呼吸器系に良く、咳や鼻水にも有効です。
この子は咳をしやすいなと思う事があれば、風邪予防にすごく重要になるので、普段から背中を温める事を意識していただけるといいです。
ゼイゼイするお子さんに効果がでるツボ!
さらに応用編で、ぜーぜーしやすいなという子には背中のタッチケアに加えて、鎖骨半分から肩までのところにある中府「ツボ」が効果があります。
具体的には、左右の鎖骨あたりに、鎖骨(さこつ)の半分当たりの所を手のひらでかるーく体重を乗せてあげると呼吸が楽になります!肺の通りをよくする事ができ、咳を止めたり、呼吸を楽にさせて喉の通りを良くして安定させる事ができます。
大人はツボを押しますが、子どもは押さないで、ツボのあたりを、優しく撫でる、さすってあげるだけで十分に効果がでます。呼吸が早いなと思ったら、皆さん試してみてください。
まとめ
今回は夏風邪についてお話ししていきました。薬の力をかりるのも大事ですが、こうしたタッチケアも東洋医学的なもので、簡単にできる方法なので、日常生活の中でこまめに取り入れていただいて、少しでもお子さんが楽に過ごせるように工夫をしていただければなと思います。
当サイトでは、私が母親としての体験談(ヒント)をお伝えしています。
医学的(専門的)な内容については、”小森こどもクリニック”のホームページから「よくある症状と病気」 → 「ホームケアと応急手当」→「外傷への応急処置」で院長が情報発信しておりますので、参考にしていただければと思います。
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