2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます
第44回目(2023年8月7日)の配信をしました!
この配信日は、夏休み真っ只中で子どもたちも疲れてる頃かもしれません。
今回は小森家の子ども達が通った幼稚園のお話を聞いていこうと思います。
Q:8月には山の日がありますが、小森家の山といえば何かエピソードはありますか?
A:子どもたちが通わせてた幼稚園は、園舎のない基本外で活動する幼稚園でした。
毎月のように高尾山に登りに行き、年中さんになると上級者コースの山に登り、さらに年長さんになると “卒業登山” といって、長野にある八ヶ岳(崖を登るハードな登山)を登って、園を卒業するとうような、アクティブな活動を常にしていく(心身を鍛える!)幼稚園に行っていて、
家族でも、暇があれば高尾山に登りに行ったりとか、ゴールデンウィークには多摩地方の山に登りに行ったりしました。
Q:一番最後の学年になると、難易度が高そうな山にいかれるんですね。
A:年長最後の八ヶ岳登山では、崖を登る!みたいな場所をハードに登っていくので、すごいところを登ったんだなとつくづく思います。
Q:保護者の方は一緒に参加されないんですか?
A:しないんです!
先生方も登山のプロみたいになっているので、先生方だけで連れてっていただいてます!
Q:そこに行くまでには高尾山などで練習して、その経験を生かして最終学年で夏に挑戦する形ですか?
A:そうですね。
7月のちょうど終わりぐらいに年長登山なのですが、それまでにいろんな山を登って練習していきます。
Q:お子さん3人とも同じ幼稚園に行かれたんですか?
A:上2人は同じ幼稚園ですが、一番下の子の時は、私の仕事が忙しくなってきたので、途中から保育園に行くようになりました。
残念ながら、一番下の子は、年長登山を経験できませんでした、、
Q:お子さんたちの山登りの経験を見て、親として何か感じたものはありましたか?
A:元々この幼稚園は “コロロ子ども探検隊” といって、この幼稚園の母体となってるところは自閉症のお子さんたちや青年期のお子さんたちの療育をしてるところで、
その派生みたいな幼稚園なんですが、その療育で培われた技術や知識を教育として取り入れていて、その中で、山登りをする、歩く事を取り入れてるようです。
歩行の良いところは、脳が刺激され、成長発達にすごく良い影響を及ぼします。
さらに山登りでいつもとはまた違う刺激があるので、いろんな刺激を取り入れる事で脳幹を鍛えられ、情緒が安定して脳が発達する、歩いた後も良い疲れが出て心身ともに安定するので登山を取り入れられているようで、そこがいいなと思って通わせました。
Q:脳や脳幹に刺激があり情緒が安定する効果が、具体的なエビデンスがあるということなんですね。
A:そうなんです。
さらに電車に乗って高尾山に行く事で社会性が身に付くんですよね。
2歳のお子さんから行けるので、年長さんが年少さんの手を引っ張って、年長さんは下の子のお世話しなければいけないという責任が持てるし、
年少さんは立派なお兄さんお姉さんを見て育つので、自分たちもお兄さんお姉さんになんなくちゃいけないという自立心が芽生えるのですごいなと思います。
子供たち同士でも話が盛り上がりますし、自然に触れるという大きな利点の一つですよね。
雨の日もカッパを着て活動するので、本当に自然の中で活動しています。
冬には長野の飯山という豪雪地帯へ朝早く出発して、雪のかまくらで遊んで、半日で帰ってくる事もあります。
短時間でいかに精一杯楽しむかという、時間を大切にする事、ダラダラ過ごさない事を大切にするという、子どもたちの感覚的にも良い活動に繋がってるんじゃないかなと、今となって感じます。
Q:非常にユニークな取り組みをされてる幼稚園ですが、他にも取り組まれている事はありますか?
A:年少さんも含めて、年に2回、夏と冬のお泊まり保育があります。
夏は川遊びやスイカ割りをしたり、年長さんは肝試し的な感じで、怖い鬼みたいなおばけから、”勇気の鈴” というのをもらってから、年長さんで挑戦する八ヶ岳の登山に挑める!というのがあり、
冬は山小屋に行って、みんなでクリスマス会みたいなことをして、朝サンタさんの姿が一瞬ちらっと見えたりして、何かプレゼントが置いてあって楽しそうです。
Q:どういった思いでこういった活動をしている園を選ばれたんですか?
A:私自身が田舎で育ってきたっていうのもありますが、やっぱり自然と触れ合ってもらいたいなとか、野生の勘を育てることが大事だと思ってるので、自然の中で伸び伸びと育っていってもらいたいなという思いがありました。
あと自閉症のお子さんたちと関わる機会もあって、毎週土曜日に自閉症の子たちと歩く活動もこの園にはあって、色々な個性を持つお子さんとでも一緒にいる事が当たり前の感覚で育って欲しいなっていうのが親としての願いでした。
例えば支援級の子が通常学級に行って何か一緒に過ごすみたいな学校もありますが、その時は何か特別感でその子たちと接したり、お互いがこうしなければいけないみたいな感覚があると思うので、そうではなく、感覚的にも当たり前だよねみたいなマインドを身に付けていってもらいたいと思ったからです。
昔から一緒に活動する事で、こういう子もいい意味で個性があって良いよねと自然となるんですよね。
それこそ一番下の次男は癇癪持ちで、また騒いでるよ、また怒ってるよみたいな感じで、ああいう属性を持った子も当たり前にいるよねみたいな形で関わる事で、楽しく、気持ちよく仲間として接していける子どもたちに育ってほしいなと思って選びました。
Q:この時期になると山登りの話は家庭でもしますか?
A:そうですね。
時期に限らず日々の中で、散歩の時に「あの時ここの道通るの大変だった」「また山登りたいな」とボソッと話したりするので、「じゃあまた行く?」みたいな会話をしています。
気軽に山登りに行く感覚を持てる子になったんだなと思いました。
Q:お子さんたちとの山登りは、これからも習慣にしていきたい感じですよね?
A:もちろんです!
山登りに行ける良い環境にいらっしゃるので、これからもこの山の自然を通して、親子の会話も増えていきそうですね。
まとめ
ぜひ皆さんも参考にしていただき、特に小さいお子さんがいらっしゃる方は暑い時期ですが、涼しいところに行ってアクティビティを楽しむのも良いことですので、親子で一緒に何かを体験しに行ってみてください。