【音声配信】赤ちゃんの抱っこの極意Vol.1 ベビーマッサージ・タッチケア講座vol.46

愛でいっぱいまるまるタッチ

2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組を立ち上げました。

ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。

本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます。

第46回目の配信(2023年8月21日)をしました!

今回は暑い時期ではありますが、子育てには欠かせない、究極のタッチケアである「抱っこ」についてお話ししていきます。

Q:ところで水野さんは、どういう抱っこ紐を使用した抱っこスタイルでしたか?

A:私は数十年前にあった、おんぶも抱っこもできるカンガルーちゃんという抱っこ紐を使用して、子供が私の方を向くように抱っこしていました。

まだスリングという抱っこ紐がない時代だったので、とにかく自分の力だけでずっとつかず離れず抱っこしてました。

外に行く時は、クーハンを使用していましたが、それ以外はほとんどずっと素手で抱っこしてたおかげで腕がかなり太くなりましたね。

Q:今はいろんなグッズもあり、月齢が小さいお子さんでも肩から下げられる抱っこ紐がありますね?

A:一つのメーカーさんでも何種類かあって、簡単なものから応用編みたいなものがあったりしてすごい進化してるなと感じます。

Q:多少昔に比べると抱っこも楽になってきてるんでしょうか?

A:そうですね。

今は多様性を重視しているみたいなので、首がすわる前からお迎え抱っこができる形のさらに機能が充実した抱っこ紐がありますね。

Q:抱っこは究極のタッチケアという話もありましたが、グッズを上手に取り入れながら抱っこしてあげる事で、お子さんにもご家族の方にも良い影響がありますか?

A:そうですね。

抱っこしてずっと一緒にいるのも良い事ですが、元々抱っこする事には意義があります。

抱っこにも塩梅がある?!

どちらかと言うと、移動のためなど親がしなければならないからで、抱っこのしすぎも良くないんです。

抱っこする事のいい点は、例えばライオンが移動する時に赤ちゃんを咥えて連れて歩きますよね。

その揺れが赤ちゃんにとってなんか心地がいい、安全で安心してリラックスして眠りにつけるというところがあります。

なので抱っこのしすぎは、前回までのタッチケアのお話しでもあるように、5分以上のタッチケアはオキシトシンがでなくなっちゃうよとお伝えした事がありますが、良い塩梅が大事になってきます。

さらに本人が自由に動けるようになればなるほど、本人の行動の自由を逆に奪っちゃう点があります。

お母さんも子どももいろんな活動をしたいと思うので、いかにお互い、無理もなく抱っこしてあげるのがいいんだろうと考える事が大切になります。

抱っこの理想の姿勢は?!

また、抱っこする時の理想の姿勢は、水野さんが抱っこ紐なしで抱っこしていたみたいに、子どもが親にしがみつける事を目指して、お母さんから落ちないような筋力を鍛える、自分で支える意識を自然と身に付けさせる事です。

もちろん首がすわる前の子は無理ですが、首が据わってきてどんどん本人が自由に動けるような筋力をつけていって欲しいので、実は何かにしがみつくには抱っこよりおんぶが一番良かったりします。

抱っこはお母さんが支えてあげられますが、おんぶだと子どもが自分の足をお母さんの体に巻きつけなければいけないので、自然に筋力を鍛えたり、体幹を鍛える事ができます。

例えば4、5歳の大きな子でもおんぶで遊ぶ事でタッチケアにもなるし、掴まらなくちゃいけないと思ってバランスを取り、筋力も鍛えられ、どうすれば落ちないとか、自分ってまだこれしか動けないのかとか、ここまで動けるのかという感覚やボディイメージを付けて、自分の体の状態を知るきっかけになります。

抱っこ疲れしたお母さんがいらっしゃったら、おんぶにはそういうメリットもあるので、自分で掴まってくれるような工夫もしてみてください。

抱っこは究極のタッチケア!

さらに抱っこにはタッチケアが同時にできるメリットがあり、抱っこはお母さんとべったりくっつくので、不安になったらお母さんが安全基地なんだと思えるメリットもあります。

とはいえ素手で抱っこしていたら、お母さんの腕の筋肉がムキムキになったり、腱鞘炎や腰痛にもなりますね。

ですので抱っこ紐を使うなら、抱っこ紐の魅力を最大限に生かして、お母さんたちも疲れず、赤ちゃんも転落しないように安心できるような使い方をするのが大事だと思います。

色々な抱っこ紐がある中で、理想の抱っこスタイルは?

転落は抱っこ紐を上手く活用しきれなかったが故なので、昔は取り扱い説明書しかない時代でしたが、今は抱っこ紐を制作している会社が動画でこうやって使ってくださいという説明があったりするので、動画を見て復習して欲しいなと思います。

さらに抱っこのスタイルはお迎え抱っこが主流だと思いますが、一番いいのはお母さんと本人がぴったりくっついてる状態がベストです。

それぞれの体に合うように調整する紐があるものもあるので、本人にもお母さんにも体に負担がない状態にして事故防止できるように紐の調整を工夫して使いましょう。

抱っこするときには、M字開脚になっているか気をつけましょう!!

もう一つ抱っこする時に気をつけてもらいたいのが、赤ちゃんの足の開きです。

以前もお話ししたかもしれませんが、抱っこした時に股関節脱臼にならないようにM字開脚ができるような抱っこをしてください。

この前、抱っことおんぶの講座に参加して勉強しに行きましたが、抱っこ紐によってはお尻と太もものところにある布の広さを調整できるメーカーがある事を知り、広がりすぎると足が固まって股関節脱臼になってしまうとか、逆に狭すぎてもフラフラしすぎて足がだらんとなってしまって負荷がかかるようです。

もちろん調整できないものもあると思うので、お母さんの方でM字開脚になってるかな、大丈夫かなと意識してあげるだけでも股関節脱臼の予防になると思います。

まとめ

という事で今回は抱っこについてお話ししていきましたが、いろんなグッズがある中、自分のお子さんの体に合ってるかどうかというところと、自分の体に合ってるかというところに気をつけて、家族みんな一緒に説明書や動画をみながら共通で知識を増やしていき復習するようにしてみてください。

まだ情報がたくさんあり、もっとお伝えしていきたいとおもいますので次回も引き続きお伝えしていきたいと思います。

この記事を書いた人

chiaki

ちあきまる(こもり ちあき)

子育てアドバイザー。3児の母、元特別支援学校教諭、現在は小児科クリニック事務長、タッチケア講師、7つの習慣(R)認定ファシリテーターとして活動中!愛と勇気、継続力を大切にしています。「タッチケア」と「愛」で子育て&夫婦関係をもっとハッピーに!子育て、夫婦関係のコツを毎日XやPodcastで発信中。毎日の育児を充実させていきましょう。

詳しいプロフィールはこちら

お問い合わせはこちら