2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。
今回も、絵本作家兼デザイナーの塚本ユージさんに出演していただきました!
前回のお話を聞いてユージさんの人柄が色々伝わってきました。絵本作家としてユージさん自身が絵本のような方です。子供に対しての愛情がすごい溢れていて心が温まります。
インタビュアー:本日は61回目(2023/12/4)の配信です。小森こどもクリニックのタッチケア講師である千明さんと、引き続き、ゲストの絵本作家兼デザイナーの塚本ユージさんをお迎えしています。お二人ともよろしくお願いします。
千明、塚本ユージさん:よろしくお願いします。
インタビュアー:千明さん、前回60回目を記念してという形で、絵本作家でデザイナーの塚本さんにお聞きになっていかがでしたか?
千明:絵本作家のために自らが絵本みたいな感じでした。
インタビュアー:そうですね。かなりストーリー性がありますね。
千明:本当に熱い方なんだなと感じたのと、子供に対しての愛情がすごい溢れてるなと伺いながら私としても心が温まりました。自分の現状を考えると、反省しなければいけないなと思います。
「あっというま」の意味は業務をこなすことだと思っていましたが、ユージさんみたいに、楽しすぎてあっという間と言うことをもっと感じた方がいいなと思いました。
インタビュアー:そうですね。あっという間というのは、忙しすぎてなのか、バタバタしててなのか、楽しすぎてなのかという、中身が違うこともあるかもしれませんね。
さあそしてユージさん、前回はお子さんが3人いらっしゃるということで、お子さんたちとの関わりの中で子供が幸せになってほしい、周りの子供たちも幸せにしたいという思いを語っていただきましたが、子供たちが幸せになるだけではないという思いもありましたよね?
塚本ユージさん:そうですね。やっぱり自分の家族を見てても、子育てを積み重ねていった時、子供たちの幸せには、お母さんの笑顔がすごく大きいなと感じたことが何度もありました。それから子供に向けた活動から、親子に向けたイベントなどに変えて始めるようになりました。
千明:具体的にはどういったイベントをされてきたんですか?
塚本ユージさん:約10年前(2013年)から、小学校の全校向けに、命の大切さ、家族の大切さをテーマに、絵をアニメーターにしたライブ絵本というイベントを体育館で開催し、親も一緒に参加してもらい、ピアノなどの楽器演奏とナレーションをすべて生でやっています。
千明:映像として目で見て、音楽やナレーションを耳で聞く、五感をフル活用したイベントはすごく楽しそうですね。
塚本ユージさん:そうなんです。そこが狙いです。
千明:私も元々、特別支援学校の教員の時、肢体不自由の子たちに絵本を教材にして、音楽を一緒に流したり、海がテーマの絵本の時には、バランスボールに子供を乗せて、波を体感させてみたりしていたなというのを思い出しました。
絵本を読み聞かせるだけでなく、体験をすることができる活動に、親を招待する発想はなかなかないですよね。
子供たちだけではなく、親も招待して、体育館でやるイベントの反響や感想はどうですか?
塚本ユージさん:やっぱり親と子では感想が全然違いますよね。子供は面白かったとか、親には感動したと言われます。特に泣く親が多かったですね。
インタビュアー:動く絵本はどんなものを選んでますか?
塚本ユージさん:これも僕のオリジナルストーリーです。実質初めて作った、絵本風のコンテンツになります。その後に「あっというま」とかを作っています。
インタビュアー:そうなんですね。ライブ絵本の活動が元になって、前回ご紹介いただいた「かいとう あっというま」という絵本ができたんですね。
塚本ユージさん:そうですね。実際、僕の中では2回目の創作絵本になります。
千明:招待された方は羨ましいですね。
インタビュアー:今までやったライブ絵本はどんなテーマのものがあるんですか?
塚本ユージさん:まだ一つの物語しかないのですが、ちょうど今ライブ絵本としてのコンテンツの2作目を作っているところです。
前回までは家族の命、子供たちのいじめを減らしたいという思いがあったので、それに合わせた物語をテーマにしていました。
君は家族に喜ばれながら生まれてきたんだよ、大切な命なんだよというのを感じられるような物語にしていました。
インタビュアー:今話せる範囲で制作中の作品はどんな感じになりそうですか?
塚本ユージさん:テーマは、ちょっと硬めな言葉で言うと「徳を積む」みたいな感じです。
自分勝手なキャラと、人のために行動するキャラとの対照的な2人が、面白おかしく進んでいく物語で、2024年に2ヶ所の学校でリクエストいただいているのでやる予定で、君たちはこういう時、どっちのキャラだろうかというライブ絵本をした後にワークショップをします。
よく見るポスターとか、先生や大人に、「こうしちゃ駄目だよ」「ああしなさい」「席譲りなさい」と言われたりすることは、頭では分かってるけど、行動できなかったりというのがあるので、キャラクターを通して子供たち自身が、感じたことを心で判断できるようなきっかけにしたいなと思っています。
「お天道様見てるよ」みたいな言葉がなくなってきちゃってるので、そういったものも詰め込みながら、コンテンツとしては面白おかしく作ってます。
千明:少し聞いただけで感動しました。
絵本にある色味やキャラクター、背景画を通して伝わっていたら、お母さんたちだけじゃなく、教員側も泣けると思いますね。
塚本ユージさん:泣いてもらうのが目的ではないですが、やっぱそういう反応を見ると、五感で感じとってもらえているのかなと思いますね。
インタビュアー:塚本さんのところに具体的な感想は届くんですか?
塚本ユージさん:ライブ本に関しての感想は学校でやるので特にはありませんが、絵本の感想として、直接メールやDMをいただけますので、めちゃくちゃ嬉しいですね。
インタビュアー:絵本を制作する時に、色使いに気を使われてたり、ここが特徴的なんですということはありますか?
塚本ユージさん:色はこだわっていて、画材をパステルやソフトパステルをメインに使っているので、結構混ざり合っているので、画面の上で見た時の青でも粉のパステルが重なり合った色味なので、単純な青ではなく、独特な雰囲気は、パステル自体が出せているのかなと思います。
新作の「コロネのおしりはどっち?」はパンなので、基本的に固有の色なので、どっちかというと僕の得意な配色を出し切れていませんが、「かいとう あっというま」は僕の世界観を100%出しきれたもので、ピンクや濃い青などいろんな色がある中、一つの画面で調和させることにこだわっています。
インタビュアー:小学校の音楽の教科書の表紙絵も担当されてましたので、ご覧の皆さんのお子さんの音楽の教科書に「塚本ユージ」という名前を見ることができるかもしれないですね。
千明:一番上の子が中3なんですが、小学校1年か2年の音楽の教科書で見つけました。
私の感覚ですが、ユージさんらしいかわいらしさやファンタジーではないですが、かっこよさ、柔らかさが伝わるような絵だなと感じました。
インタビュアー:気になる方は「塚本ユージ」さんの名前で検索をすると、公式ホームページで過去の作品や絵本の紹介などご覧いただけます。
今日もたくさんのお話をしていただきましたが、もう2回ほど塚本さんにお付き合いいただきたいと思っております。
次回も楽しみにお待ちいただければと思います。