【音声配信】赤ちゃん、小さいお子さんへのお薬の飲ませ方の極意!ベビーマッサージ・タッチケア講座vol.17

愛でいっぱいまるまるタッチ

2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、SpotifyAmazonMusicで配信)を立ち上げました。

ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。

本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。

インタビュー形式(QA形式)でお話しを進めていきます

第17回目の配信(2023/1/30音声配信)をしました!

Q:寒暖差があると体調を崩しがちだと思いますが、クリニックの様子はいかがですか?

A:やはり寒さで風邪を引かれる方が多いですね。

また、毎年1月の初めの方から花粉が飛び始めるので、薬が欠かせない時期にもなってきています。

薬が欠かせない時期は保護者の共通の悩みとして、薬を飲んでくれないっていうことがあると思います。

その子の成長発達の過程で、前まではこの薬飲めたのに、今回はなんで飲めなくなってしまったのかということもありますね。

Q:薬の種類もたくさんありますが、どんなタイプの薬がありますか?

A:大人は一般的に錠剤ですが、子供は錠剤が飲めないのと、大きさ的に窒息の可能性もあったりするので、お子さんに出す薬はシロップなどの液体タイプか、粉薬(ドライシロップ)の2種類がオーソドックスな風邪薬になってきます。

Q:まずシロップの上手な飲ませ方について教えてください。

A:シロップタイプの薬は子供用の薬なので甘くなっていますが、慣れると飽きて飲めなかったりとか、そもそもシロップ薬の味が嫌いな子もいます。

病院によりますが、当院ではクリニックはご相談いただければ、その子に合ったお薬の材形(シロップ、粉、錠剤、坐薬など)物を提供することができます。

飲ませ方については、スプーンで飲ませる方法があります。

赤ちゃんでも小さいスプーンを口に持っていってあげると、食べ物を食べる時と同じように、反射で口を開けて飲んでくれたりもしますし、小さいカップに入れたり、赤ちゃんであれば哺乳瓶であげてもいいと思います。

また最近は薬を飲ませる時のスポイトが売っていたりするので、一滴ずつあげることもできます。

それでも飲んでくれず、どうしても飲ませたい場合は、少し無理矢理になってしまいますが、喉の方に押し込む感じで飲ませてあげる感じになります。

他の方法としては、赤ちゃんのワクチンでロタウイルスの予防接種として、飲むタイプの薬があるのですが、当院では完全にフラットにして赤ちゃんの背中が水平になるように寝かせた状態で飲ませることで、反射で確実に飲ませる事ができます。

また、月齢が上がれば上がるほど、味覚が豊かになってくるので、シロップタイプはヨーグルトにジャムの代わりとしてかけたり、甘いのが苦手であれば無糖のヨーグルトに混ぜて与えてあげたりするのがシロップの飲ませ方になります。

Q:続いて、粉薬の上手な飲ませ方はありますか?

A:粉薬はそのまま飲める子もいれば、オブラートに包む方法もありますが、オブラートも嫌だみたいなところもあると思います。

粉薬は少量の水に溶かしてシロップにしてしまったり、赤ちゃんにはミルクと一緒に混ぜてしまう方法もあります。

また、小さい団子を作ってあげて、口の内側の頬や上顎に擦り付けて、あとは唾液に溶かして、自分で飲み込んでもらうといい感じに飲ませられると思います。

意外と粉薬の方が保存もきき、変幻自在に飲ませやすいかもしれないですし、外出先でも持ち運びが楽ですね。

Q:坐薬も一苦労しますが、上手な入れ方はありますか?

A:オリーブオイルや市販のワセリンを坐薬全体に塗って、先端を滑らせてあげるとするっと入ります。

坐薬の挿入方法として、体を寝かせて入れてあげましょうとよく書いてありますが、あばれてしまって入らないこともあります。

その時は、四つ這いにしてあげて、自然とお尻がプリッと出る体制にすると入れやすくなります。

Q:漢方は癖が強いですが、どうしたらいいでしょうか?

A:漢方の種類も様々ですが、私達が想像してる風邪を引いたときに飲む葛根湯は、変なつぶつぶ感あって飲むのが嫌だと思います。

飲みづらいものは、ゴマすりで砕いて粉末にして飲ませてあげる方法もあります。

それでも飲みづらい場合は、チョコレート系の味と相性がいいので、パンに塗る時のチョコレートに混ぜて一緒に食べさせるのもいいと思います。

漢方だけでなく粉薬も同様ですが、薬の飲むタイミングは食前食後にという指示があるかもしれませんが、食後だとお腹いっぱいになったら飲めなくなることも多いと思います。

厳密に言うと、薬の吸収率が薄れてしまうこともありますが、的確に飲まないといけない薬以外は、お腹がいっぱいになってしまう前に確実に薬を飲ませてあげる方がいいと思います。

また今、咳や鼻症状を抑えたいなという場合にも、食間とか食前の方に飲ませてあげてもいいと思います。

Q:厳密に考えすぎず、飲みやすい方法で与えてあげることが大事になってきますかね。

A:そうですね。

もともと子供は薬が嫌いな子が多いと思うので、常用薬でなければ、特別なものをプラスして与えてあげたり、薬が飲めたらアイスクリームをご褒美としてあげたり、なんなら混ぜちゃったりしても大丈夫です。

「お薬飲めたね」とか、いろんな味があるので、いろんな味を試して選んでいただきながら、お子さんの好きなものをご褒美としてぜひ試してみてください。

Q:これだけはしない方がいいってことはありますか?

A:頑張って飲めたけど吐いちゃったり、異変などいつもと違うことがあったり、次はどうやって飲ませたらいいんだろうと悩んだ時は、薬を処方してもらった病院やクリニックに相談した方が一番いいと思います。

Q:粉薬が飲めない時、シロップに変更や味の変更もお願いできるのでしょうか?

A:味は変えられませんが、保育園児の生活スタイルでお昼に薬を飲む事ができない場合もあると思うので、1日2回のみがいいですと言う要望は対応可能だったりもすると思うので、ぜひ相談してみてください。

薬の飲ませ方や薬の種類、どんな状況でも迷った時には、かかりつけの先生に相談していただき、あとはお子さんが上手に飲めたときには褒めてあげることが大事になってきます。

飲めたら「頑張ったね」って頭を撫でてあげてください。

 

 

この記事を書いた人

chiaki

こもり ちあき

ベビーマッサージ・タッチケアセラピスト、3児の母。

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