2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます。
第55回目の配信(2023/10/23)をしました!
今日は絵本を使ったベビーマッサージの楽しみ方をお伝えしていきます。
絵本は擬音語を使っているので言葉では表せない表現をしているのでタッチケアに向いてるなと思い、視覚的にも楽しめるのでお母さんも一緒に楽しめるし、2,3歳になっても絵本が大好きになると思います。
絵本を使用することによって目からの情報が刺激になり、さらにお母さんからも触ってもらう事で赤ちゃんは楽しめると思います。
Q:どんな方法で絵本とタッチケアをしていきますか?
A:実際に絵本を使ってやってみます。
今回ご紹介する絵本は、私がベビーマッサージの資格を取るにあたってベビーマッサージの監修をされていた、桜美林大学の山口創先生が昨年出版された絵本になります。
その絵本は実際に絵本を使ってベビーマッサージをした結果、幸せのホルモンである「オキシトシンが119%増えました」という研究結果が出たという絵本になります。
ぜひ皆さんもこの絵本を使いながらやっていただければと思います。
Q:どんな絵本ですか?
A:3シリーズあり、1冊目は「ちゅ」という赤い表紙で、目覚める時、朝起きる時に使える絵本で、2冊目は「こちょこちょ」という黄色い表紙で、お昼時や遊び時間に使える絵本で、3冊目は「ぎゅ」という黒い表紙で、寝んねの時に使うとリラックスして眠れるという絵本になっています。
Q:「ちゅ」はキスするときの擬音語でしょうか?
A:そうです、朝起きた時ちゅっとする時の擬音語になります。
食べたくなっちゃうくらいかわいいほっぺですよね。
Q:それぞれ解説していただけますか?
A:1冊目の「ちゅ」という絵本は、赤ちゃんを焼きたてパンに見立てていて、鳥さんが赤ちゃんにちゅウします。
最初はお手手にちゅっとします。
これは「ちゅ」と表現していますが、手を触れてあげる事がポイントになっているので、お母さんがちゅっとしてあげてもいいですし、お手手を軽く包んであげたり、腕をさすってあげてもいいと思います。
朝にする事が多いので起きる少し前からでもいいですし、目覚めが良すぎる子に対してはゆっくりでも大丈夫です。
腕にはC触覚線維という安心する神経があるので、「朝だよ、おはよう」って言いながらなでてあげるといいと思います。
次に首にふぅーっとてしているのですが、首にふぅーとするとくすぐったいので目が覚めますよね。
首については絵本の中にも解説が書あり、首にも神経があるので「何なんだこれ?」みたいに脳に刺激がいき目が覚めます。
個人的には、首の横側を優しくなでてあげるのがいいんじゃないかなと思います。
あとは顔の真ん中にちゅとありますが、これは親の特権なのでかわいいのお顔にそのまましてあげてください。
意外と赤ちゃんは自分の体のイメージが分かっていないので、ご飯前にお口につんっと指で刺激を与えてあげて「口があるんだよ」って言いながら触ってあげるといいと思います。
最後、お腹にぶぅーっと息をかけます。
小学生も自分の腕にぶぅーっとして遊んだりしているように、振動を与える事で目を覚ますきっかけになります。
面白い音に対して子どもも赤ちゃんも喜ぶので、これで目覚めよく起きてくれたら最高ですよね。
A: 2冊目の「こちょこちょ」という絵本は遊びの時間に使います。
赤ちゃんはくすぐられるのが大好きだと思います。
お昼は脳が活性化してるので脇をくすぐってもいいですが、朝は気が下に下がっているので下から上に上げるというイメージで、足裏からどんどんよじ登ってくすぐってみてください。
お母さんの指で「トコトコ」など言いながら、脇腹をこちょこちょし、お腹はなでてあげたり、リズムも作ってあげてやってみるといいと思いますが、毎回規則正しくやると子どもも予測していくので、フェイントをかけてみたり、フェイントをかけたと思ったら脇をくすぐったりして遊んでみてください。
そうする事で子どもが思ってた逆方向にやられるとすごい喜んでくれたりします。
そういったスキンシップしている間に夜になっていって寝んねしたくなっていくという絵本になります。
A: 3冊目の「ぎゅ」という絵本は、お日様をぎゅうしましょうみたいなことが描かれていますが、ほっぺをスリスリとさすってあげましょう。
しかし寝るときのポイントは「興奮させない」なので速度はゆっくり。
次に頭をなでて「いいこだね〜」と言いながら、お腹もゆっくり、時を忘れるぐらいのスピードでやっていきましょう。
活動している時は心拍数が早いですが、落ち着いたり寝る時は速度がゆっくりで安定していきますので、そのイメージをして触れてあげる事がポイントになっていきます。
さらに抱っこの時にふわふわと描かれていますので、背中をさすってあげたり、リズム良くトントンしてあげたり、お手手をギュっと握ってあげて、最後に体ごとギュっとしてあげて「大好き」「抱っこ」「ぎゅ」としてお終いというお話しになっています。
Q:この絵本は本屋さんでも手に入りますか?
A:はい、売っています。Amazonでも検索していただくとあります。
検索するときのタイトルは「専門家と作ったスキンシップ絵本」、もしくはシリーズが3つあり、朝におすすめの「ちゅ」、昼におすすめの「こちょこちょ」、夜におすすめの「ぎゅ」というワードでヒットすると思います。
タッチケアをしながら読み進めていくと効果があるよといったものになりますので、タッチケアをどうしていったらいいか悩んだ時のガイド的なものになると思いますし、絵がシンプルなのに、丸みのある赤ちゃんや鳥さんで、色もハッキリはしているけれどビビットカラー過ぎない色味で色使いがとても素敵な絵本です。
作家さんで検索するときは、「はるな檸檬(れもん)」さん、もしくは監修されている先生「山口創(やまぐち はじめ)」先生で検索していただくと出てくるかと思います。
一家に1セットあると遊びの幅が広がります。
お子さんが大きくなってもお膝の上で読み聞かせながらできると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
またこの本を読んだ感想も、「この本読んだけど、ここはどうしたらいいんだろう?」みたいなタッチケアに関しての疑問を「愛でいっぱいまるまるタッチ」のブログのお問い合わせフォームから質問していただければと思います。