はじめに
こんにちは!ちあきまるです。
私は、「7つの習慣」実践会の認定ファシリテーターとして、読書会やワークショップを通じて、多くの方が『7つの習慣』を日常生活に取り入れられるようサポートしています。
今回のテーマは、「パラダイム」。
ちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは日々の私たちの考え方や行動、感じ方すべてに影響を与えている、大切な“見方”の枠組みです。
「最近なんだかうまくいかないな…」
「つい人のせいにしてしまう…」
そんな風に感じることがあったら、もしかしたら“パラダイム”を見直すチャンスかもしれません。
今回は、そんな「パラダイム」と、それを整えるヒントとなる「原則」について、やさしくお話ししていきます。
“パラダイム”って何?〜見え方が変わると、世界が変わる〜
「パラダイム」とは、私たちが物事を見る“レンズ”のようなもの。
「ものの見方」や「考え方」「価値観」といった、私たちの行動や選択の土台になっているものです。
たとえば、同じ出来事を経験しても、感じ方や反応が人によって違うのは、それぞれが異なるパラダイム(レンズ=ものの見方)を通して世界を見ているから。
そして、このパラダイムは、年齢や経験とともに自然と変化していくこともあります。
『7つの習慣』では、「行動の源はパラダイムにある」と語られています。
つまり、どんな行動をとるかは、どんな“見方”をしているかによって決まるということなんですね。
原則という“ぶれない軸”を持つこと
『7つの習慣』では、「原則中心のパラダイム」が大切だとされています。
では、その“原則”とはいったい何でしょうか?
一番わかりやすい例は、「感謝」です。
感謝の気持ちって、どの国でも、どの文化でも、時代が変わっても、変わらずに「大切なもの」として存在していますよね。
「ありがとう」という言葉を伝えたり、相手の存在を尊重したり。
それだけで人間関係が和らぎ、気持ちが前向きになったりします。
このように、原則とは、人間の本質に根ざした“普遍的な価値観”のこと。
感謝、誠実さ、正直さ、人の尊厳、奉仕、愛、成長、忍耐…。
こうした価値は、誰かが決めたルールではなく、自然と「こうありたい」「これは正しい」と感じる、生きるうえでの“ぶれない軸”なのです。
だから、「原則中心で生きる」というのは、
たとえば “感謝”の気持ちを土台にして、人生や人間関係を築いていくということ。
そうすることで、周囲の変化に振り回されずに、自分の内側から幸福や安心感を感じられるようになる生き方でできる。
それが『7つの習慣』の教えのひとつでもあります。
自分の“見方”に気づくところから始めよう
けれど、私たちはつい日常の中で、何を大切にしているのか、どんな見方で物事を判断しているのかを忘れてしまうことがあります。
たとえば、失敗したとき。
怒られたくないから隠してしまったり、自分を守るために取り繕ってしまったり…。
私にも、そんな経験はたくさんあります。
でも大切なのは、「自分は今、どんなレンズで見ていたのかな?」と立ち止まって気づくこと。
その“気づき”こそが、自分を整えるための第一歩になります。
🚃電車の中の赤ちゃん〜そのとき、あなたはどう感じますか?〜
ある日、電車の中で赤ちゃんが泣いていました。
お母さんは一生懸命あやしていますが、なかなか泣き止みません。
その場に居合わせたあなたは、どんな風に感じるでしょうか?
- 「うるさいなぁ」とイライラするかもしれません。
- 「もっとちゃんとしてほしい」と責めたくなるかもしれません。
- あるいは、「大丈夫かな」「きっとお母さん、頑張ってるんだろうな」と心を寄せるかもしれません。
これらの反応の違いは、まさにその人が持っているパラダイム=ものの見方の違いなんです。
そして、そこに「感謝」や「思いやり」という原則が根づいていれば、
「お母さん、今日も育児お疲れさまです」と、そっと心の中で応援できるかもしれませんね。
自分から変わる。インサイドアウトの力
『7つの習慣』では、「インサイドアウト」という考え方が強調されています。
これは、
「周りがこうしてくれないから…」
「親が、上司が、社会が…」と外に原因を求めるのではなく、
「自分はどう考え、どう行動するか」にフォーカスするというものです。
人間関係や環境が変わることを願う前に、
まず自分の“見方”を整えることで、世界の見え方が少しずつ変わってくる。
これが「原則中心」であり、「インサイドアウト」で生きるということなのです。
まとめ〜この春、自分の“レンズ”を磨いてみよう〜
春は、出会いと別れ、新たなスタートの季節。
進学、進級、就職、異動……環境が大きく変わる今こそ、自分自身の「ものの見方」を見直すチャンスです。
🌸 あなたの“レンズ”は、どんな色をしているでしょうか?
🌸 それは、あなたの人生を前に進めるものになっていますか?
ちょっと立ち止まって、自分自身と向き合ってみる時間をとってみませんか。
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あなた自身のパラダイムを見つめ直す旅、ぜひご一緒しましょう。