こんにちは、ちあきまるです。
私は「7つの習慣」実践会の認定ファシリテーターとして、読書会やワークショップを通じて、『7つの習慣』の考え方を子育てや人間関係、仕事や暮らしの中で実践する方法をお伝えしています。
今回のテーマは「人格主義」。
ちょっと堅く聞こえるかもしれませんが、これはとてもやさしい“自分との向き合い方”の話。
私自身の子育ての体験をもとに、わかりやすくお話しします。
ものの“見方”がすべてのスタート—「パラダイム」って何?
『7つの習慣』の中には、「パラダイム(ものの見方)」という言葉がよく出てきます。
同じ出来事でも、人によってまったく違う受け取り方をすることってありますよね。
たとえば、電車の中で赤ちゃんが泣いている場面。
- 「うるさいな」と思う人もいれば、
- 「お母さん、大変そうだな」と感じる人もいる。
これは、その人がどんな“レンズ”を通して世界を見ているかによって変わるのです。
この“レンズ”が「パラダイム」。そして実は、私たちの行動や反応すべてに影響しています。
テクニックより“あり方”を—「人格主義」とは何か
『7つの習慣』では、テクニックや表面的な方法ではなく、
「どんな自分でいるか」=“在り方”を土台に人と関わる「人格主義」が大切だと語られています。
その場しのぎの言葉や対応(=個性主義)では、深い信頼関係は築けません。
長い目で見て相手に届く言葉は、“その人のあり方”と一致している必要があるのです。
子育ての中で気づいた、“届かない言葉”の理由
ある朝、息子がパジャマのままテレビを見ていて、私は「早く着替えて!」と何度か声をかけました。
でも、全然動かない。
ついにイライラして強く言ってしまったとき、息子は黙ってしまいました。
その瞬間、自分の中でふと浮かんだ問いがありました。
「私は、普段から“言葉が届く自分”でいられているだろうか?」
普段から整えておく、“土台”があるからこそ伝わる
振り返れば、その日は私自身も疲れていて、
子どもに目を合わせて話す余裕もなく、「早くして」の連呼。
『7つの習慣』には、こうあります。
「信頼とは、日々の誠実な選択の積み重ねでしか得られない」
信頼がないまま、いくら言葉を投げても届かない。
それは、普段の“自分の在り方”がその言葉の信頼性を決めているからです。
自分が整うと、相手の反応も変わる
私はその日から、朝の声かけを変えました。
- 「おはよう。今日もニコニコに起きれたね!」
- 「あと5分したら着替えようね」と、目を見て穏やかに
驚くほど子どもの反応が変わっていきました。
毎日スムーズではなくても、確実に「届く」実感が増えていったのです。
これはテクニックではなく、“整えた在り方”からの言葉だったからこそ。
相手を変える前に、自分を整える「インサイドアウト」
『7つの習慣』の重要な考え方のひとつに「インサイドアウト」があります。
相手を責めるよりも、
「私はどう考え、どう行動したいか」を見つめること。
自分の内側から変わることで、周囲の関係性や反応も少しずつ変わっていく。
それが“人格主義”の土台となる生き方です。
タッチケアにも通じる“人格主義”の関わり方
タッチケアは、言葉を使わずに“あり方”を伝える方法です。
- 手のひらに込める「安心していいよ」
- 背中を撫でる「信じているよ」
- 頬に触れる「大好きだよ」
“変えよう”とせず、“伝えよう”とせず、
ただそのままの存在で「いる」こと。
それこそが、人格主義的なふれあいなのです。
まとめ〜伝わるのは、言葉より“存在”〜
子育ての中で「伝わらない」と感じるとき、
それは“子どもが変わるべき”サインではなく、
“自分の在り方を見直すチャンス”かもしれません。
「私は今、どんな存在でありたいか?」
この問いを持ち続けることで、関係は少しずつ変わっていきます。
ご案内
『7つの習慣』をもっと日常で活かしたい方へ。
Zoom読書会・実践会も開催中です!
完訳版ハードカバーは音声とページがリンクしていておすすめ。
ポッドキャスト、Youtubeでも日々のヒントを発信しています。
- ポッドキャスト
- Youtube