【音声配信】赤ちゃん、子どもの体温調整は難しい、、あれ!?発熱?と思ったら。 理由と対処法。ベビーマッサージ・タッチケア講座vol.21

愛でいっぱいまるまるタッチ

2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。

ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。

本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。

インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます。

第21回目の配信(2023/2/27)をしました!

 

今回は、寒暖差が激しい時期には体調管理が難しく、様々な環境からストレスがかかりやすいので、赤ちゃん、子どもの体温調節の難しさと、その対処法についてお話していきます。

Q:毎年2月の終わり頃のクリニックの様子はいかがですか?

 

A:スギ花粉で目が痒かったり、くしゃみや鼻水で辛いという患者さんが多くなってきます。

 

また、2月から3月にかけて寒暖差が激しく、特にお正月が明けて学校が始まったと思ったら、お別れ会などの行事もあったりで目まぐるしく、一気に疲れが出て頭痛や腹痛の相談が目立つ時期になってきます。

 

赤ちゃんや子どもはウイルスに感染してなくても、体温調整がうまくいかなくて熱が上がってしまうことがあります。

 

赤ちゃんの場合は予防接種の前に、寒いからと服を着込んできて、抱っこされて、体がホカホカの状態で院内に到着して、熱を測ると37、8度になっていたり、脇の熱を逃すだけで、いつもの体温に戻ったりすることがあり、熱がこもりやすかったりします。

 

また、保育園に通われてる子の相談として多いのが、保育園で体温を測ったら38度まで上がったのでと言うことで呼び出されて帰宅したら、36度台まで下がっていて、結局何だったんだということなどのように体温調整がうまくいかないものです。

 

Q:その場の環境によって、体温の変化が激しいんですね。

A:そうなんです。

 

元々子どもは新陳代謝が盛んで体温が高いのですが、まだ体温調節の神経が未発達で、環境の影響も受けやすいので、極端に体温の差が激しく、また体温が高くなりやすいことがありますが、大人にかけて体温調節をする練習をしています。

 

体温調整の機能が確立するのが、10歳頃といわれているので、それまでは仕方がない部分はありますので気をつけましょう。

 

Q:寒い時期に服を着込む親の感覚と子どもの感覚は大きく違うこともありますか?

A:そうなんです。私自身も子どもの頃に覚えている事があります。

 

東北地方の出身で冬は寒いので、長袖の服を2枚着せられて、ももひき1枚履き、モコモコのズボンを履き、さらに上着を着て、どっちが雪だるまなのくらいモコモコに服を着させられ、温かいではなく動けないと思っていました。

 

そして少し動くだけで暑く、この不快感が暑いことと繋がると思わず上手に伝える事ができませんできなかったので、言葉ではなく癇癪を起こし、「もう千明は本当におこりんぼうで」と言われることがありました。

 

暑いと言語化できる子もいれば、話をしていくうちに暑かったんだねと気づかないくらい言語化ができない子もいるので、他の方法で伝えていることもあります。

 

例えば、癇癪を起こしていたり、泣いたりしている時が一番分かりやすい指標になっているので、まずは服を着させすぎてないか、体温がどうなってるか、逆に寒くなってないかも含めてチェックする事が大事です。

 

Q:寒くないかは考えた事はありましたが、暑くないかは考えた事がなかったので、親とのギャップがありますね。

A:そうですね。

 

特に大きくなった男の子ですが、朝はすごく寒いので親としては上着を着させたい気持ちはありますが、帰ってくるお昼の時間は暑いからいらないと言われるので、そこは子どもの体温感覚を信じて見送っています。

 

結果、子どもが風邪を引いていないので大丈夫だと思います。

 

しかし小学校に上がる前の子どもには注意してもらって手をかけてあげてください。

暑いなって汗をかいてきたら着替えさせ、汗をぬぐってあげたりして風邪ひかないように、お肌トラブルにも繋がりやすいので気をつけましょう。

 

Q:時々触れてあげることが大事になりますか?

A:そうですね。今の状態はどうなのかこまめに確認してください。

 

汗をかいて服が濡れていないかみると意外と汗かいていた事に気づいたり、1月にはしもやけの相談が一気に増えます。

 

手足は神経の末端で血流が滞りやすいので、冷たかったら代謝をよくするために遊びながらさすってあげてください。

 

Q:その他にも何か気をつけるべきことはありますか?

A:寒い時期も水分を取る事が大事です。

 

冬は水分を取らなさすぎる事がありますが、冬はデパートやお店にいくと結構暖房が効いていて、一気に汗をかいて脱水症状を起こす事があります。

 

汗をかいたら適度に水分摂取させてあげ、尿の色が濃くなってないか、脱水症状になってないかを気をつけてみてください。

 

まとめ

未就学児は自分で体温調整する事ができないので、体温調整が確立する10歳ぐらいまでを目安に、大人の感覚で寒い時期に服を着させすぎるのではなく、ある程度発達を促す意味で、寒さを肌で感じ、ちょっとした負荷をかけることも神経の発達には必要です。

 

ですので、寒いからといって暖房が効いた部屋で1日ずっと過ごすと、神経発達がゆっくりになってしまうこともあります。

 

寒い中子どもを出かけさせるのはかわいそうですし、親も外に出るのは一番大変ですが、体が発達している時期なので、10分でも外に行きダイナミックに体を動かすことで、いろんな興味関心を持ち、運動機能が発達し、心身ともに代謝を促すことで、いい眠りにも繋がりますし、寒さに対応する力が身につきます。

 

季節の変わり目はいろんな環境が心配だと思いますが、子どもを信じて、時々触れて、体温チェックしながら対処をしていただければと思います。

 

この記事を書いた人

chiaki

こもり ちあき

ベビーマッサージ・タッチケアセラピスト、3児の母。

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