忙しい日常の中で親子の絆を深める:ちょっとした隙間でできるタッチケアの魅力

愛情ホルモンに包まれた夫婦

こんにちは!ちあきまるです。小森こどもクリニック・タッチケア講師として、これまで多くの親子と触れ合いやタッチケアの素晴らしさをお伝えする活動をしています。

人が人として生きるうえで大切な“触れ合い”。このシンプルな行為が、どうして愛情や信頼関係に大きな影響を与えるのか、考えたことはありますか?

今回は「なぜタッチケアが大切なのか」「触れることで愛情がどう伝わるのか」という基本的な部分を改めて見つめ直してみたいと思います。

触れることで広がる世界

1. オキシトシンとは?

タッチケアを語るうえで欠かせないキーワード、それは「オキシトシン」。

オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、触れ合うことで脳内で分泌されます。

例えば、赤ちゃんを抱っこしたり授乳したりする際、お母さんと赤ちゃんの間にこのホルモンが発生し、安心感や愛情を育む助けをしてくれます

このホルモンの力は、親子関係だけに留まりません。家族全体、さらには社会での人間関係にも影響を及ぼします。

オキシトシンは、まさに「愛情と信頼のホルモン」と言えます。

2. 触れることが親子に与える影響

触れ合いは、親子にとって多くのポジティブな効果をもたらします。以下のような日常の行為でも、オキシトシンは自然と分泌されます。

  • 朝、「行ってらっしゃい」と背中をポンポンと叩く
  • 泣いている赤ちゃんを抱っこしながら、背中を優しくさする
  • 子どもの頭を撫でて「よく頑張ったね」と声をかける

こうした小さな行動が、子どもに「愛されている」「自分は大切な存在だ」という確かな感覚を与えます。これが安心感となり、子どもの自己肯定感や自信を育みます。

咳ちゃんを抱っこしている夫婦

3. AI時代だからこそ触れることが大切

現代ではAIがどんどん進化し、私たちの生活を便利にしています。ですが、どれだけAIが優れていても、人間らしい“ぬくもり”を伝えることは絶対にできません。

例えば、子どもに「大丈夫だよ」と背中を軽く叩いてあげるだけで、愛情ホルモンが分泌され、お互いに安心感が生まれます。

このような“触れる”行為は、人間だけが持つ特別な力です。だからこそ、AIが進化する時代において、触れ合いを大切にすることがますます重要になっています。

4. 触れることで社会性が育つ

オキシトシンの分泌は、家庭内だけでなく、学校や社会においても重要な役割を果たします。親との触れ合いを通じてオキシトシンが循環することで、子どもは次のような力を身に付けていきます。

  • 友達との信頼関係: 学校や公園での遊びを通じて、他者との触れ合いが信頼を育みます。
  • 先生とのコミュニケーション: タッチケアで育まれた安心感が、学校での学びや新しい挑戦への意欲に繋がります。
  • 大人になってからの人間関係: 家庭内で触れ合う経験が、将来的なパートナーシップや子育てにおいても大きな影響を与えます。

触れ合いによって得られる愛情と安心感は、子どもの社会性を育むための重要な土台となっていきます。

触れることの大切さを忘れずに

「触れるだけで愛情が伝わる」・・・このシンプルな事実を、ぜひ日々の子育ての中で意識してみませんか。朝の「行ってらっしゃい」や、寝る前の「おやすみ」のタッチ。それだけで、親子の絆はぐっと深まります。

タッチケアは、特別な道具やスキルが必要なものではありません。ただ、そっと手を置き、優しく触れるだけで良いのです。そこに込められた愛情は、子どもの心に安心感を与え、自己肯定感を高め、信頼関係を育んでくれます。

忙しい日々の中で、ぜひ「触れる」時間を少しだけ増やしてみてください。それが、子どもにとって最高のプレゼントになります!

まとめ

私たちはAIが進化する現代に生きていますが、「人間であること」の本質は触れ合いの中にあります。毎日の生活の中で触れ合いを大切にしながら、親子の絆を深めていきましょう!

この記事を書いた人

chiaki

ちあきまる(こもり ちあき)

子育てアドバイザー。3児の母、元特別支援学校教諭、現在は小児科クリニック事務長、タッチケア講師、7つの習慣実践会認定ファシリテーターとして活動中!愛と勇気、継続力を大切にしています。「タッチケア」と「愛」で子育て&夫婦関係をもっとハッピーに!子育て、夫婦関係のコツを毎日XやPodcastで発信中。毎日の育児を充実させていきましょう。

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