2022年10月10日より、「愛でいっぱいまるまるタッチ」という音声番組(ポッドキャスト、Spotify、AmazonMusicで配信)を立ち上げました。
ベビーマッサージやタッチケアを通して、子育てや、人との関わりの中での疑問や悩みを一緒に考えていく番組です。
本ブログでは、音声配信でお聞きになれない方に、内容の要約という形で情報をお届けします。インタビュー形式(Q&A形式)でお話しを進めていきます
第52回目(2023/10/2)の配信をしました!
今回は、なかなか辛くなってしまう「イヤイヤ期」についてお伝えしていきます。
Q:年齢的には何歳くらいからイヤイヤ期に入っていきますか?
A:言葉を話すようになり、自我が芽生え始める2歳前後くらいからですね。
Q:具体的な状態、状況としてはどんなことが見受けられますか?
A:最終的にはどこか行きたいという事で、じゃあ見に行こうかと言っても嫌、左に行く?嫌みたいに何でも嫌と言います。
何に対しても嫌と言うので、周りの大人が一番大変なのではないでしょうか。
Q:親側に余裕があって、ゆっくりできる時は付き合ってあげられますが、なかなかそういう時間はないですよね?
A:相手をしてあげられないからとかで、子どものために否定してはいけないと思い全て相手にしてしまうと、そもそも規則正しい生活が出来ず破綻してしまうので、そこは気をつけなくてはいけないし、
だんだん大きくなるにつれて、集団生活の場や大人になった時も含めて、ある程度気持ちの区切りをつける事も大事なのですが、そもそも子どものイヤイヤ期は、脳の発達や心理的な精神の発達の過程での出来事ではあるので、大人が頭で考えた嫌とはまた別な感覚で言っています。
嫌で泣き叫んだりしていても発達の過程なので仕方がない、一つの表現なんだと思って全てを間に受けないように、「嫌なんだねー」で終わってしまっても良いと思います。
意外と子どももさーっと次の展開に持っていく場面の切り替えがあると、心がまだ未発達な分、切り替えられる事もあったりするので、相手する時間としない時間の区切りを決めて、次次とやっていくのもありだと思います。
イヤイヤ期真っ只中は、私の体験談では、 ”もうやってらんない” とかなっちゃって、”もう、私もつらいから、お母さんは部屋に閉じこもるから!!” みたいなこともありました。私だって嫌!!でも、こんな経験が、次のステップに向けての試練だと親子で乗り越えていくものです。ですから、向き合いすぎず、自分自身の時間も大事にしてあげてください。
今がその時期で頑張ってらっしゃる親子の方もいるかもしれないですし、真面目なお母さん、優しいお母さんは何とかしてあげなきゃと思うと思いますが、とはいえお母さんの心の健康も大事で、元気でニコニコしてるお母さんが一番大好きだと思うので、お母さんも抱え込み過ぎないようにやってくのもありだと思います。
Q:お子さんがパニック状態みたいになってしまった時の対処方法はありますか?
A:本当に何しても駄目なときは駄目ですが、気持ちが高ぶってる時にいいタッチケアがあります。
気分が上がっている時は頭の方に気が上ってるという考え方をするので、落ち着かせてあげる事が基本になります。
興奮し始めてくる時が分かると思うので、そのタイミングで、頭のてっぺん、シャンプーするときみたいに手でシャカシャカとしてあげたり、頭をなでてあげると下の方に気が降ります。
あとは背中を、まあまあという感じの落ち着いてほしいなと思う速度で、上から下にゆっくりなで下ろしてあげるのもポイントになります。
その時にお母さんやお父さんもドキドキしてたり、ちょっとイライラしてたり不安だったりもしてると思うので、自分自身を落ち着かせるツボとして手のひらの中心あたりに労宮(ろうきゅう)と言うツボがあります。
そこを強く押してあげてご自身を落ち着かせていきましょう。
Q:労宮(ろうきゅう)はグーッとした方がいいですか?
A:大人は痛気持ちいいくらいぐっと押しっぱなしで大丈夫です。
Q:他の場面でも使えそうですね。
A:そうですね。
例えば、仕事での忙しい時のちょっとした依頼があった時や集団で行動している場面とかにしてあげるといいと思います。
Q:その他にもポイントはありますか?
A:イヤイヤ期はその子自身に問題を抱えていると捉える方もいますが、そうじゃないよ、発達に大事な階段を踏む、歩んでる、登り始めているんだよという事なので、親御さんの気持ちがそう言った考えで沈まないようにしていってほしいと思います。
さいごに
スーパーでこれ欲しいと駄々こねて、周りの目が気になり、恥ずかしい思いをすることもありますので、2歳児イヤイヤ期バッチみたいなグッズが欲しいなんて思ってしまいます。
私の経験では、肝が座ったおばあちゃんなんかだと「嫌だよねー」とか言ってくれて助かったなと思う事もありますが、あまりそう言った場面に出くわすことがないと思うので、とにかく親の心が沈まないように、今回の番組を思い出してて、一緒に乗り切っていただけたらと思います。
イヤイヤ期に限らず、思い詰めてしまいそうな時は一人で悩みを抱えず、こうしたポッドキャストも活用していただき、ブログのお問い合わせフォームにご相談していただいても大丈夫ですし、誰かに気持ちを吐き出す!という方法も思い出してみてくださいね。